岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
孫のひなちゃんへこんな素敵な『こころMoji』が送られてきました。
この文字にはすごく深い意味が隠されているんです。詳しくは笑顔は太陽!悲しみは魂の栄養となるをご覧ください。
今回は『陽』に関連して、子どものできないことが気になってしょうがないあなたへ。
「闇を消すには光を当てる」という言葉を送ります。
実はこの言葉、『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』の著者である岸見一郎さんの言葉です。3年ほど前に岸見さんの講演会へ参加してすごく心に響いた言葉だったのです。
岸見さんはアドラー心理学では日本を代表する方です。3時間の講演の半分はなんと質疑応答の時間。こんな講演初めてでした。
「なんでそんなに質疑応答に時間かけるのだろう?」と思ったのですが、質疑応答が始まって納得。
いろんな質問に対して、バシッと核心を突いた的確な岸見さんの回答。なおかつその言葉が深いんですよ。
闇を消すには光を当てる
「子どもの問題行動ばかりに目を向けないようにする」
子育てのことについて質問されたかたへ、岸見さんはこのように言われました。
ついつい、僕たちは子どもの悪い行動に目が行きます。でも、そうじゃないと岸見さんは言われます。
「子どもの適切な行動に着目していくうちに、子どもは正しい行動を自分からできるようになる」
うんうん。そうだよなあと納得。さらにこの言葉が心に響きました。
「闇を消すには光を当てる」
いやあ~、この言葉は深イイ!まさにそうですよ。闇(影)を消そうとしても、消えません。
でも、消そうとすることばかりに労力をかける。それよりも、そこへ光を当ててしまえば闇はなくなります。
子どもの適切な行動に注目すること
子どもの悪い部分をなんとかしようとするばかりだと、だんだん子どもに対しての良い部分を見失ってしまいます。子どもだって、嫌ですよね。
でも、子どもの良いところへ注目していけば、親も気持ちが楽になりますし、子どもも自信を持てます。ただ、これには時間がかかると岸見さんは言われます。
即効性があるのは、『叱る』こと。
「叱ることはその場では効果的ですが、将来的にはスケールの小さい人間へと成長してしまう」と言われました。
だから、時間がかかってもじっくりと子どもに向き合い、子どもの良いところに注目して関わっていくことが大切。
大変ですが、結果的にはそれが子どもの自立へとつながっていくんですよね。
短所を消す極意とは長所を伸ばすに尽きる
これはパナソニック創業者の松下幸之助さんの言葉。ほんと、その通りだと思います。
あなたが、子どものどんな部分に注目しているのか?ときどき点検してみてはどうでしょうか?
岸見さんのところへカウンセリングに来られる親御さん。ほとんどの方が、子どもに対する不満やグチだそうです。
ある程度親御さんが話されたら必ず聴くことが「お子さんの良い部分はどんなことですか?」
これを言うと親御さんはすごく困るそうです。それだけ、子どもに一方的な見方をしているんですよね。
人の脳はネガティブに考えるようになっていますし、同時に2つのことに注目できません。
自分で意識して子どもの長所を探そうとしなければ、ついつい短所を探してしまいますし、さらに短所に注目していたら長所のほうが見えなくなってしまうわけです。
だから「闇を消すには光を当てる」ということを、自分で意識して行うことが大切ですね。
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