岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
【『諦める』が、夫婦関係も親子関係も良くするコツ!】
諦めることはマイナスなことじゃありません。
子どもも夫も許すことが円満の秘訣
最近読んでいた本について、妻とこんな会話をしました。
僕「なあなあ、この本面白いこと書いとってなあ、結婚相手は錯覚で決めてしまって、いつかはその錯覚から目覚めて、なんでこの人と結婚したんだろうってなるんだって。」
妻「そうよ‼だから、結婚相手に期待すると裏切られて腹が立つだけよ。私はとっくのとうに諦めてあなたには期待しないようにしてるわよ。」
僕「ありゃまあ!俺はすでに諦められてたってことか⁉たしかに、この本にも結婚生活を長続きさせるコツは『諦める』ことだって書いとるわ。」
妻「理想や期待、そして疲れはイライラの元だからね。」
僕「ほんまに、その通りじゃな。夫婦だけじゃなく、子育ても同じじゃな。」
妻「子どもに対しても、理想や期待をするからイライラしちゃうもんね。子どもを『許す』ってことができないと、親は子どもの行動に対して、ありとあらゆることでイライラし、怒ることが増えちゃうよ。」
僕「我が子に対しても、そして俺に対しても、『許す』をしてくれて本当にありがたいよ。」
で、肝心な本はというと、『錯覚の法則』著:西田文郎(大和書房)です。
脳の錯覚について、わかりやすく書かれている本です。本の最初に次のようなことが書かれています。
人は『肯定的錯覚』をする人と、『否定的錯覚』をする人の2種類しかいません。
脳の特性上、正反対のふたつのことを同時に思考するのは不可能だからです。
『肯定的錯覚』と『否定的錯覚』について、さらにこう書かれています。
うまくいかないことを他人や環境のせいにし、前向きな努力を怠り、事態を改善することを放棄する『否定的錯覚』だけをする人。
苦労を背負い込み、自分は苦労でがんじがらめになっているという錯覚に陥っています。
「自分はダメかも」「自分には無理なんだ」と思うことで、現実から逃避しようとする傾向にあります。
こういった人は、否定的なことばかり口にして、否定的な記憶データが脳にインプットされ、脳はその通りにはたらいて、結果口に出した通りの未来が待ち受けているとのこと。
著者の書かれている内容はすごく納得で、それは以前書いたブログ運が良くなる人の共通点!親の思考が子どもへ悪影響及ぼすで、運がいい人のことについて書いたこととも共通しています。
幸せになる覚悟と肯定的錯覚が脳へ効果
さて妻は、結婚当初から『肯定的錯覚』の思考だったようです。
見知らぬ土地で知り合いもいない中、結婚と同時の子育てスタート。そんな中、心に決めたことが次のセリフ。
「何をするにしても結局は『覚悟』があるかどうか」
「感情に振り回されてるヒマはない」
妻が「結婚相手にも我が子にも期待しない」という理由は、期待をすれば、怒りや悲しみの感情に振り回されてしまうから。
そして期待通りに動いてくれない夫や子どものせいにして、自分の前向きな努力を怠って放棄してしまうことになるから。これは、『肯定的錯覚』そのものなんですよ。理にかなっているんです。
そして妻が『覚悟』を決めたことは何だったのか?
それは「絶対に幸せになる!」ということ。
自分も家族もみんなが幸せになるには、「自分ならできる」と根拠なき自信を持って『肯定的錯覚』をする思考や言葉を脳へインプットし続けたことなのです。
そのためには『諦める』という選択は、前向きで肯定的なもので、とっても大切なことなんですよ。
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