怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
試験前だというのに、家に帰ってダラダラしている子どもを許せますか?
2学期期末テストが近づいているといった時期でしょうね。
テスト週刊に入ったにもかかわらず、我が子が家に帰ってダラダラされるとイラッとしませんか?
あなたをなぜイラッとするのでしょう?
「試験前は勉強するのがあたりまえ」
「試験で結果が悪ければ、子どもの進みたい学校へ行けず、辛い思いをしてしまう」
「テストでひどい点数取ること自体許せない」
人それぞれいろいろな理由があるでしょうね。
気持ちはわからなくもないです。
子どもが困ってもいいと親は腹をくくればいい
親の言葉がけによって子どもが
「親が自分のために言ってくれているのだから勉強し始めようかな」
と思えるなら一定の効果はあるでしょう。
しかし、親が言っても言っても効果が無い場合、何度も言い続けるのは止めた方がいいです。
それでは伝わらないどころか、逆に親子関係を悪くするかもしれません。
いやもう悪くなってるかも知れません。
「子どもが将来困らないために言ってるだけです」と反論したいあなたへ一言。
子どもが困ったらええんじぇけえ。やいやい言わんでよろしい。(岡山弁)
「もう!いなっち先生って無責任!」と思われるかも知れませんね。
いえいえ、全然無責任じゃないですよ。逆に言えば、子どもへあれこれ言って親の言う通りにさせて、それで上手くいかなくなったときに、あなたは子どもの人生に責任をとれますか?
子どもの課題に親は足を突っ込まない
親は子どもの人生にレールを敷いてはいけない。
親は子どもの人生に足を踏み込んではいけない。
ブログで何度か書いてきましたし、講演でもお伝えしているので、おわかりのかたもいらっしゃるでしょう。
親は自分の経験から、そんな成績では将来困るということを感じます。たしかに間違ってはいません。
でも、子どもは実際に自分で困らないとわからないことなのです。
困ったときに、どうしていくか?
そこで考え、乗り越えていけばよいのです。
ところが、親はそれをさせたくないので子どもに口やかましく言い続ける。
子どもも嫌々ながらでも、勉強してそれなりに結果出ればうれしい。
親もその良い結果で喜び、子どもをほめる。
めでたし、めでたし。
「ほら、いなっち先生の言うとおりにしなくて正解でしょ」
まあ、たしかにそれで良ければいいんですよ。
でもねえ、子どもはそれじゃあ本当に勉強する意味を見つけられないです。
・親がガミガミうるさいから勉強する
・親が喜んでくれたから勉強する
条件付きでやらされることには限界があります。
その繰り返しで大人になって、もっと大きな困難に子どもがぶつかったときがどうなるか?
「親のせいで俺はこうなった!」って、親のせいにしますよ。
勉強することは子どもの課題。
子どもの課題に親は足を突っ込まない。
子どもが反抗的な態度をとるのも理由がある
ガミガミ親が言い続ければ、子どもも嫌気がさします。大人だって同じでしょう?
例えば、自分がやらなきゃいけない仕事が思うように進んでいない時、上司からこんなこと言われたら?
「いなっち君、あの仕事まだやってないの?」
自分でもやらなきゃいけないとわかっているのに!うっとおしい上司だなあって思いませんか?
大人も子どもも同じですよ。
同じ人として考えてみてはどうでしょうか。
子どもが学校から帰ってダラダラしている。
親も仕事から帰ってダラダラしたい。
だから、「大人もそんな気持ちになるよね」って、子どもを許せる余裕を持てるといいですね。
でも、ついイライラして子どもへガミガミ言ってしまうあなた。
そんなときにアンガーマネジメント。
ぜひ一度、学んでみてはいかがですか?
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