一人暮らしをしている大学生の次男は、明日が成人式。だから今日自宅へ戻ってきます。次男は1年間浪人生活をして、今大学生活をエンジョイしています。
そんな次男が、高校2年生のときの夏休みにオープンキャンパスに行ったあと、こんな会話をしました。
子どもは親が思う以上にたくましく成長する
僕「この夏休みはどうだった?オープンキャンパスで行きたい大学にさらに行きたくなった?」
次男「う~ん、っていうよりも、自分の視野が広がった」
僕「どういうことで?」
次男「名古屋大学のオープンキャンパスで大学院生の人と話をしていて、理系だから、文系だからってこだわらず、自分のやりたい勉強をしたほうがいいっていわれたから」
僕「なるほどね」
次男「今まで自分が興味ある物を限定しすぎていたと思う。一つのことしか見れてなかったというか」
僕「へえー、いいことに気づいたなあ」
次男「話はかわるけど、お父さんは【守・破・離】って知っとる?」
僕「知っとるで。武道で使われる言葉だろ」
次男「そう。自分だけのオリジナルのものを創り出すには、まずは先人たちの創りだしたものを自分のものにしないとだめで、基礎を押さえてこそ、応用へたどり着けるんだってこと」
僕「どうしてそういうことを思ったの?」
次男「数学の問題解くときに、公式にこだわらず自分の考え方を使おうとしていたら、先生が『公式は昔の人が考え抜いて創り出したすごいもの。まずはこれがちゃんと使えるようにならないと新しい解き方にはつながらないよ』って言われたことがきっかけ。ピカソだって、基本的なデッサンや描き方マスターしてから自分の表現方法を見つけたんでしょ?だから、ますは基本をきちんと自分のものにしなきゃいけないと思ったんだ」
いやあ、深く物事を考えられるようになったんだなあと感心しました。それと、オープンキャンパスで自分から大学生に声をかけて、情報を仕入れ、自分のものにしていたことにもビックリです。
子どもって、親が思う以上にたくましく成長しますね。
子どものためと言うのは、親が満足する子どもを育てている
こんなたくましくなった次男ですが、運動は得意ではありません。でも、幼いころからどんなことでも精一杯やっていました。器用じゃないので、一つのことを身につけるのにとっても時間がかかります。
一つのことをじっくり考えるので、お菓子一つ買うにもすごく決断に時間がかかっていました。だから、僕たち夫婦もそんな次男を見てやきもきしたこともあります。
でも、「もっと早く!」とか「不器用だなあ」なんて言って育てていたら、こんな深い考えをする子どもにはならなかったかもしれません。親は子どもをコントロールしたい、コントロールできると錯覚を起こしがちです。「子どものためだから」と親がすることって、本当に子どものためになっているのか?親が満足する子どもを育ててはいないか?
時々、再確認をしておくことが大切ですね。子どもが自分に自信を持てる子どもを育てたいものです。いや、『育てる』って言うのは上から目線なので好きじゃないですね。『見守る』って言うほうが、しっくりくるんです。
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