怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
昨日のブログ親子喧嘩を減らすコツ!子供のイライラ発生ポイントを知っておくでは、娘へイラっときた過去の話でしたが、3年前にも娘へイラッとし、アンガーマネジメントで上手く乗り切れたことがありました。
タブレットを壊した娘に怒りを覚えた父親
当時、中学3年だった娘のタブレットが故障。電源がつかなくなったらしく、妻が娘と携帯ショップへ行って家に帰ってきたときのこと。
なぜか、僕のために日本酒を買ってきてくれてたんですよね。それには深い理由があったのです。
しばらくして、「お父さんへちゃんと事情を説明しなきゃ」と妻が娘へ言ってました。
これは、なにかあったな?すると娘はモジモジしながら僕の所へやってきました。
「タブレットを風呂に落として・・・」
結局、故障というのは本人のミスだったわけですよ。結果的に、新品への交換¥8100なり。そして、名義は僕だからケータイ保証の手続きで「お父さんに電話をしてほしい」と。
かなりイラッときました。
「なんで防水じゃないのに風呂へ持って行ったんだよ!?」
「私立高校へ行くお金がかかる時期だってのに、わかってるのか!?」
「自分の仕事やってた最中で忙しいのに!」
と、思わず怒って言いそうになったし、思わず「チッ!」って舌打ちしそうになりました。
アンガーマネジメントのテクニック親子の危機は回避
「でも、ちょっと待て待て待て!」と自分に言い聞かせましたよ。アンガーマネジメントでは衝動的な怒りをコントロールするために『6秒待つ』のが鉄則ですからね。
呪文のように自分に言い聞かせるテクニックを『コーピングマントラ』といいます。これは簡単な言葉でいいので、自分を落ち着かせるフレーズを心の中で呟くのです。
「待て待て」でも「大丈夫大丈夫」「小さい小さい」など、自分が言いやすくて落ち着くフレーズならなんでもいいんですよ。
そしてすぐに考えたのが『怒りの温度』。0℃は怒ってない。10℃が人生最大の怒りと設定して、自分の怒りを客観的に見て数値化するんです。
当時の僕は「5℃」って設定しました。温度を考えているうちに、だんだんと冷静になっていけるんです。
そうすると、建設的な思考をする余裕が生まれてきます。
そこで僕が使ったアンガーマネジメントのテクニックは『ポジティブセルフトーク』。
前向きな言葉を言って、自分の気持ちを楽にさせる方法。
「怒ってもこの状況は変わらないから、早く解決できる行動をとろう」
「日本酒まで買ってくれて、気を遣ってもらったんだし」
「これからは今回の経験を活かして、大切に使ってくれたらいいんだし」
心の中でつぶやきました。そのおかげで冷静に対処し、手続きもスムーズにできました。
娘自身も、すごく悪かったという表情をしていましたね。そんなとき、怒りをぶつけるような言い方をしなくて良かったです。アンガーマネジメントのおかげ。
本人が「しまった」って反省しているときに、追い打ちをかけるような怒り方は禁物。子どもが反省しているときこそ、穏やかに現実的な対処をしましょう。
くれぐれも「なんで!?」「なぜ!?」「どうして!?」といったNGワードを使ってはいけませんよ。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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