怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
親の言葉が子どもの思考を作る!
あなたの言葉は大丈夫?
新型コロナウィルス拡大防止の臨時休校で、一番不安なのは受験生ではないでしょうか?
特に高校受験が人生初受験という子どもも多いはずです。
自宅でソワソワ不安になっている中学校3年生にもぜひ読んでほしくて今回は書いています。
岡山県ではいよいよ来週が県立高校一般入学者選抜、いわゆる一般入試です。
一日目が学力検査で、二日目が面接や実技の予定ですよね。
学力検査は自分で勉強していけばそれなりに力がつきますが、面接は勉強のように一筋縄ではいきませんし、緊張して言いたいことも言えなくなってしまったりするから、中学生にとってすごくハードル高いし不安です。
結論から言えば、緊張して上手にしゃべれなくても問題なし!
黙っているのはダメですけど、流れるようにしゃべることなんて面接官も期待していませんから、たどたどしくてもいいんです。
面接態度の部分で言うと、服装、挨拶、声の大きさ、視線といった基本的なことができていれば充分。
面接内容についてはどうなのか?
子どもの長所と短所どちらに親が注目しているかが面接に影響する
面接では、長所や短所を聞かれることがあったり、自己アピールを求められることもあります。
そんなとき、自分の長所が言えるかどうか?
長所以外にも、中学校3年間自分が頑張ってきたことや、自信を持って言えることがあるかどうか?
これって中学生は悩むんですよね。
「先生、私の長所ってなんですか?」
「僕は部活も勉強もそんなに頑張ったわけじゃないから、アピールすることなんて何もないし・・・」
こんな生徒も結構いました。
自分だけがこんな気持ちなんじゃないかと不安は増え、自信は減るという悪循環。
でも、「自分には何も自慢できることなんてない」って思う人のほうが多いので、気にせず安心してほしいですね。
自分に自信が持てないのは、子どもの問題というより、実はこれって親の問題だったりします。
親が子どもをどう見ているか?そして、どう声をかけているか?
こういったことが大きく影響しているんです。
親の言葉は子供の脳へ定着する
「もう!どんくさいなあ」
「おっちょこちょいなんだから、気をつけなさい!」
こういった子どもの短所に注目した声のかけ方。親としては悪意はありません。
でも、そんなことをしょっちゅう言われていると、子どもの脳へはしっかり記憶として定着しますよ。
そうなると、子どもも同じ思考になるんです。
「私はどんくさいから、何やってもうまくいかない」
「俺はおっちょこちょいだから、またミスするかもしれない」
自分が聞いた言葉は記憶へ残っていき、何度も言われれば潜在意識(無意識)へ残ります。
潜在意識は人間の行動の約90%を支配しているとも言われます。
梅干しを食べて、酸っぱかった経験。それは強烈な経験として脳の記憶へ定着する。
すると梅干しを食べなくても、想像するだけで唾液が出て、身体は勝手に反応するんですよね。
強烈な記憶も残りますが、毎日のように繰り返される親の言葉も当然記憶に残ります。
毎日見ているCMのフレーズが頭に残るように、当然のことながら、子どもの思考や行動へ大きく影響するわけなのです。
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親の口癖が子どもを洗脳している訳とは?
子どもの短所も見方を変えれば長所になる
「ほんとにあなたはどんくさいよね!」
どんくさいというのは、裏をかえせば、一つ一つのことをじっくり確実にこなしているということ。また、よく考えてから行動していることでもあります。
「落ち着いている」
「確実性がある」
こういった言い方もできますよね。
「おっちょこちょいなんだから、気をつけなさい!」
おっちょこちょいというのは、裏を返せば、すぐ行動できるフットワークが軽く、行動的ってこと。
これは実際に妻が僕へ言ったことでもあるんですよ。
「あなたって、おっちょこちょいだよねー。でもその分、思ったらすぐに行動するフットワークの軽さが私にはないあなたの良さよ!」
こんなふうに妻から言ってもらえると、自分が短所だと思っていたことも自信となりました。うれしいですよね。
見かたや捉え方を変えれば、短所やマイナスに思えていたことも長所やプラスに変換できます。
これを『リフレーミング』っていって、僕の講演会ではよく出てくる言葉です。
面接に臨む子どもは、極度の緊張を感じます。
毎日、否定的な声掛けばかりだと、子どもも自分に自信が持てません。
それよりも親は、子どもの不安な気持ちを受け止めてやるとか、プラスの声かけで気持ちを楽にしてやることを意識しましょうね。
子どものできていることに注目し、小さな努力や変化でも認めていれば、子どもも自分の長所へ気づけるようになります。
そして面接でも、自分の長所として自信を持って言えますよ。
「私はおっちょこちょいなところがあるんですが、まずはやってみないと分からないので、すぐ行動に移せるフットワークの良さが長所だと思います」
こんなふうに、自分の短所を長所へ変換することを、入試前の今からでも遅くありませんから意識させてやってください。
今日からぜひプラスの見方をしていきましょう。
そのためにまずは、親自身が自分のことを肯定的にとらえるってことからです。
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