怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
コロナウィルスは、私たちの生活を見直すきっかけなのかも!?
ニュースでは「新たな感染者が発生」といった報道が毎日流れます。
さらに、ネットではコロナウィルス関連のデマ情報まで流れる始末。
マスクやトイレットペーパーを買い占めてしまうようなバカげた行動・・・。
僕の仕事にも影響が出ていまして、今週予定されていた3本の講演は全てキャンセルまたは延期。
『仕事の本数=収入』なので、本数が減れば収入も減ります。
正直不安な気持ちも湧き起こってきます。
でも、不安を抱えていても何も状況は変わりません。
ならば、今できる事は何かを考える。
僕は、新たなスキルを勉強したり、研修企画を新たに考えたり、ウェブサイトを見直してみたり、頼まれているコラムを書いたり・・・、なんだかんだやりたいことは次から次へと出てくる出てくる。
ゆっくりできなかったことに、集中して取り組める。よっしゃ!
そして、コロナウィルスのおかげ?で、情報を的確に見分ける大切さも気づくことができました。
もちろん、コロナウィルスはいいことばかりじゃありませんよ。お亡くなりになられたかたにはご冥福をお祈り申し上げます。
臨時休校で教育現場を見直すチャンス
さて教育現場はどうでしょうか?
年度末の締めの時期に、突然の臨時休校要請で現場も保護者も戸惑いますよね。
逆に臨時休校はしませんという自治体もあり、それはそれで、もしコロナウィルス感染者が発生したらどう責任を取るのかという不安とプレッシャーを抱えながら仕事をするのも大変なこと。
僕の個人的な見解を言いますと、今回の臨時休校要請をきっかけに、今の教育勉場の有り方を見直す良いチャンスだと思います。
ズバリ!授業時数100%達成なんてやめてしまえばいいのだー!
結局今回の臨時休校で、年間授業時数を達成することは不可能ってことになってしまいました。
でもそれでもまあなんとかなるんです。
100%達成されなくても、子どもは健全に成長していきます。
学力に大きな差なんて出ませんよ。こんなこと書いたら、反論が来そうですね(笑)
ハッキリ言って学校現場は、子どものためにではなく、報告のために数字合わせに必死になっています。
全ての学校とは言いませんが、きっと多くの学校は苦労していますよ。
そんなことを必死になるから、先生たちも仕事が増えます。
今年度は、89%でした。ハイ終わり。
これでいいんじゃないかなと思うんです。
授業時数の達成度に目くじら立てるより、子ども達の笑い声が今年度は1年間で1億dB増えましたっていう学校の方がはるかにいい。
学校が楽しくて笑顔でいっぱいになれば、自然と授業の雰囲気も良くなり、学力も上がります。
授業時数より、『子どもが安心できる居場所づくり』『多様性を認め合う人間関係づくり』といったことに、力を注いだ方がいいです。
こういったことができて、勉強をしたいという気持ちが生まれてくるんじゃないでしょうか?
授業時数確保より教師の余裕確保に力をいれる方が効果的
マズローの欲求5段階説に当てはめれば、わかりやすいです。
人の欲求をピラミッド型の5段階で表したものですが、一番頂上にある『自己実現の欲求』は、下の4つの欲求がしっかり満たされてこそ自分の内側から自然に生まれてくる欲求です。
これらを学校現場に当てはめると?
①給食をおいしく食べたい(生理的欲求)
②事故や災害、いじめのない安心の学校であってほしい(安全欲求)
③友達や先生と仲良く関わりたい(所属と愛の欲求)
④自分の存在を友達や先生から認めてもらいたい(承認欲求)
これらがしっかりとした土台となっていて、初めて頂上に行きつくのです。
⑤目標や夢に向けて努力したい(自己実現の欲求)
こうやってみると、授業時数が問題ではないってことがわかりますよね。
もちろん、授業時数が少なすぎるのはいけませんよ。
ただ、完璧にこなさなくても大丈夫だってこと。
先生が良い授業をしたいという自己実現の欲求を満たすには、何が必要でしょうか?
授業準備にかかる時間や気持ちの余裕じゃないでしょうか?
そのためには、心身をリフレッシュする余暇やのんびりできる時間が必要。
さらに自己研鑽のために、学校以外の場所でいろんな人と関わったり、学んだりして視野を広げたりすることも必要。
僕は教師時代に、3学期終了後から4月の新学期までの準備期間が1か月あったらいいのにといつも思っていました。
師走は12月ですが、僕からすれば、師走は3月下旬から4月上旬だと思います。
それくらい、教師にとってありとあらゆることをしなければいけない時期なんですよ。
コロナウィルス対応で大変だと思いますが、これを機会に教育現場のありかたを見直してほしいなあと思います。
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