怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
子どもへあれこれ理想や願望を求めるのをやめる!
自然に成長しようとする、子どもの力を信じる!
昨日妻と次男と食器を買いに行ったとき、そこで見た対照的な親子について。
食器売り場でお皿を見ていると、食器が床に落ちる音と同時に女性の怒鳴り声が!
躾は子どものためか?親のためか?
「もう!なんで触るん!?」
大きな声だったので、すぐに声の方へ顔を向けると
「ペシッ!」と、娘の頭を平手で叩くお母さんの姿が目に入ってきました。
その娘は3~4歳くらいで、どうやら棚のカップを落としてしまったようです。
「買うと決めていないものを勝手に触ってはいけないの!」
幸い割れていなかったようでしたが、その後もお母さんは娘へ、触ってはいけないことについてじっくり細かく話続けていました。
そばにお父さんもいたようでしたが、特に何を言うこともなくどこかへ行ってしまってました。
一連の出来事に僕はビックリしましたが、僕以上にビックリしてビビった顔をしていたのが次男。
次男はとても敏感なので、人が怒られていたりするのを見るのが苦手なんです。
僕が若い頃、長男へイライラをぶつけていたとき、次男がすごく心を痛めていたそうですから。
それはさておき、僕が今回言いたかったのは「子どもってそんなもの。触りたいに決まってるでしょ!」
興味を持ったことに、すぐ触って確認したいんです。
子どもの探求心や興味、これってすごいんですよね。
その気持ちがなくなってしまったら、『学ぶ』って気持ちがなくなってしまいますよ。
だから我が家では、子どもが小さい頃は食器売り場に連れて行くのを極力避けるようにしていました。
どうしても連れて行くときは、抱っこしたり手をつないだり。
親の工夫次第で、子どもを無駄に怒る回数は減らせるんです。
親の都合で子どもを連れまわし、さらに子どもを怒るなんて、こんなに理不尽なことってないと思いませんか?
これは、コロナウィルス拡散防止で臨時休校になった子どもたちにも言えます。
中高生がカラオケボックスやショッピングモールなどに、たむろしているとか。
そりゃそうですよ。家でお利口にじっとしているなんて、子どもや若者にはムリ!
国には、子どもが家で過ごせる工夫や対策をしてもらわないといけません。
話がそれましたが、食器売り場で見た親子とは対照的な親子も見かけたんですよ。
躾よりも子どもの要求に応えるほうがいい
その後、僕は先に駐車場へ行って、車内で妻と次男を待っていたときのこと。
暑かったので窓を開けました。すると、母親とヨチヨチ歩きの男の子が手を繋いで歩いてきたのです。
僕の車の横を、お母さんは右手に買い物袋を持ち、左手で子どもの手を握り、さらに子どもの歩くペースに合わせて何か話しかけながらゆっくり歩いていました。
子どもは僕の方をじっと見てきたので、手を振ってやるとニコニコって返してくれたんです。
さらにお母さんもニコニコと会釈を返してくれました。
子どものペースに合わせて行動することの大切さって、頭ではわかっていてもなかなかできるもんじゃないです。
でもそのお母さんは、笑顔でゆったりと子どものペースにあわせていました。
きっと子どもへ、あれこれいろんなことをさせていないんだろうって思います。
「一人で早くトイレに行けるようになってほしい。」
「自分でお茶碗持って、こぼさずに食べられるようになってほしい。」
こういった親の願望や理想といった躾を子どもが小さい頃から躾を早いうちから徹底的に教え込むことに力を注ぐから、子どもへ腹が立つんです。
それよりも、子どものペースにあわせて、子どもの要求に応えてやったほうが、最終的には子どもが親から教えられる躾を素直に受け入れていきますね。
それはなぜか?
子どもが自分の要求を受け入れてくれる親を信じる力が身につくから。
親を信じる力がつくことで、子どもは親からの要求も受け入れることができるんです。
このことについてはこちらをどうぞ!
➡上手なしつけは親への信頼!子どもへ強制するより大切なことは?
子どもへあれこれ理想や願望を求めるのをやめる!
自然に成長しようとする、子どもの力を信じる!
僕はそのためのヒントを、これからもお伝えしていきますよ!
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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