怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
コロナウィルス拡大防止の臨時休校から1週間が経ったご家庭も多いかと思います。
「学校に行ってるほうが楽しい!」
「家にいると退屈!」
お子さんはどんなこと言っていますか?
勉強が苦手な子どもが学校を楽しいと思えるには?
学校が子どもにとって「楽しい!」って場所になっていればいいのですが、そうでもないこともありますよね。
「勉強が苦手でも、学校へ行けば何か楽しいことがある」
って思えていることが、子どもにとって一番大切なことじゃないの?
これは僕と妻がしょっちゅう話をすることです。
学校がそういう存在であれば、自然と子どもは「学校へ行っているほうが楽しい!」って言いますよね。
ところが、勉強ができないことにコンプレックスを強く感じるような雰囲気があったり、みんなと同じことができなければいけないという雰囲気が強かったりすると、勉強が苦手な子どもだけでなく、発達に凸凹のある子どもにとっても非常に過ごしづらいものとなってしまうのです。
教師というのは、学力の下位層にいる子どもを底上げしてやりたいと思い、一生懸命に工夫します。
ところがこれって、気をつけておかないと危険だと思うんです。
わからなかった問題が解けるようになれば、子どもはとっても嬉しいですし、その積み重ねが勉強への意欲となりますし、学校へ行く楽しみになります。
そうなれば一番いいんですよ。でも、そうなる子どもばかりじゃありません。
学力の底上げをするためには、じっくり時間をかけて個別指導をしていくことが必要となります。
しかし現実は個別指導へ時間を取ることに限界がありますので、どうしても下位層の子どもには手をかけたくても、かけきれないことのほうが多いのです。
じゃあどうすれば良いのでしょうか?
子どもの居場所があるのが良い学校
「勉強が苦手でも生きていける」って安心感を感じさせることだと思います。
「そんなこと言ったら、子どもたちが勉強しなくなるだろ!」
と、猛反対を受けそうですが、僕はそう思いません。
勉強が必要ないってことじゃないんですよ。勉強はとっても大切で勉強は一生続けていくもの。
ただし、学校の勉強って、できなくても大人になってなんとでもなると思いませんか?
それに、授業に参加して耳や目から入った情報が、子どもに刺激を与えることってありますよ。
テストで点数取れなくても「聞いたことあるかも」「見たことあるかも」が着実に増えていくんですよ。
もちろん、進学先や職種によっては、学校の勉強が完璧にできていたほうがいいという場合もあります。
そういう進路や就職を目標にする人は、自分から必要な勉強を求めてやっていくでしょうから、強制する必要はないんです。
勉強は苦手だけど、身体を使うことは得意でじっとしているのは苦手。
こういった子どもに、学力の底上げといった理由で無理やり勉強させるより、この子どもが活躍できる場を与えてやるほうが効果的です。
そして、勉強ができない子どもも、勉強ができる子どもも、それぞれが自分の能力を発揮できて活躍できる場があるのが、学校という場であってほしいなあと思うんですよ。
A君は授業中はよく寝ているけど、運動会の応援団長で全校を引っ張ってくれた!
B君は大人しいけれど学力が高く、運動会の応援旗の図案をパソコンで作ってくれた。
このように、いろんな性格や能力の子どもがそれぞれ活躍できればいいし、活躍といかなくても『自分の居場所』があればいいんじゃないでしょうか?
そのためには、教師が子どもの個性を理解し受け止めてやるスキルを身につけておくことです。
これって難しいように感じる教師が多いようですが、僕の経験上から言えば、ちょっとしたコツをつかめば難しくないですよ。
まずは、教師の凝り固まった価値観を崩していくことからです。
そのお手伝いをさせていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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