怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です.
【過度の一般化が子どもをダメにする】
「まったくいつも提出物遅れるなあ」
こんな言い方したことないですか?僕は教師時代にありますよ。
親も教師も気をつけたほうがいい、子どもへの言い方についてご覧ください。
親や教師が過度な一般化することの危険性
「いつも~するね」
「絶対~するね」
「必ず~するね」
こういった言い方を『過度な一般化』と言います。
教師の世界でも、これって結構あります。
毎回のように授業中私語をする生徒のことを「A君は必ず授業中に関係ないこと言うから困る」と、職員室戻ってきた先生が言うんですよね。
でもこれって、危険なこと。その生徒を決めつけることになるんです。
我が子に対しても、同じようなこと言ってませんか?
「いつも」って、365日いつもですか?
そんなことないですよね。提出物遅れない日もあるはず。
そんなときを見逃してはいけませんよ。
「おー!頑張ったなあ」
この一言を言うだけで、子どもは自信を持てます。
例外を探してやること。そうすれば、また頑張ろうって気持ちになります。
子どものやる気やモチベーションにつながります。
ところが、親も先生も例外を認められない人がいます。
「これくらいできて当たり前でしょ」
「当たり前なことをほめる必要ない」
これをやっちゃうから、子どもは嫌になるんです。
せっかく子どもなりに頑張ったんですよ。
「がんばったね!」
あえてその一言を言葉にして伝えてくださいよ。
子どもも認めてもらえば嬉しいんです。大人だって、頑張ったときに言われたら嬉しいでしょ?
ダメだしにならない言葉をかけてみましょうよ。
子どもに「ダメな生徒」と決めつける教師
しかし僕の経験上、生徒に対して「ダメな子ども」と決めつけてしまう教師も残念ながらいました。
自分の指導に言うこと聞かない生徒や、何度言っても変わらない生徒。
「どうしようもない生徒」とか「あの子はいつも〇〇だ」
こういうレッテルを貼るんですよね。
「生徒はこうあるべき」がすごく強く、自分の描いた理想通りに行動させようとするタイプの教師。
教師へ反抗すれば、ダメな生徒。
ところが、教師自身に非があったとしても認めない。
生徒はそういったところを見抜きます。
「〇〇先生は偉そうなこと言うけど、自分だってできてないじゃん!」
こうなると、教師の言うことを聞こうとする気持ちはゼロ―!
これは教育現場に限らず、親子間でも同じ。
親が偉そうなこと言って、実際にできていないってことないですか?
ぜひ、親も教師も、自分の「こうあるべき」を一度見直したほうがいいです。
こうあるべきにとらわれすぎて「子どもを苦しめる」「自分を苦しめる」といったことに陥っていないでしょうか?
自分の『過度の一般化』で、子どもを決めつけて見ていませんか?
ちょうどいい加減でやりましょうよ。
そのための研修やりますよ。
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