あなたの子どもはヘルプを言えてますか?あなたは子どもに強さを求めていませんか?
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
4月1日、新年度のスタートですね。ニュースで県職員の辞令交付式の様子が流れていました。
先月のことですが、僕は岡山県津山市の新採用職員研修の中の『社会人の心のコントロール』という部分を受け持たせていただきました。
例年なら研修の中だけでなく、新採用職員同士で気軽に懇親会をして、人間関係をさらに深める機会があります。
ところが昨年からコロナの影響で、そういった機会を持つことが困難となり、研修の中でしか人間関係を深める機会がありません。
研修後の4月からは、それぞれが違う部署に配属されてバラバラになりますからね。
例年なら僕の研修は半日でしたが、今年は一日研修をさせていただき、学ぶだけでなく職員同士の人間関係を深める内容をさせていただきました。
研修の中でいろんなことを話しましたが、最後にこれだけは絶対に伝えたいと思っていたことがあります。
「ヘルプを言える人でいてください!」
人間関係は勝ち負けではない
僕は、ヘルプを言えるって、すごく大切なことだと思うのです。
ヘルプを言えない人は、次のような信念があります。
・自分に与えられた仕事は、最後まで自分一人でやり遂げなければいけない
・簡単に人に助けを求めてはいけない
・人に弱みを見せてはいけない
こういった信念を持っていると、自分ではどうしようもできなくなったときに、自分を責めてしまいます。
さらに、こういった思考を持つ人に共通して次のような価値観があるように思います。
・人間関係は勝ち負け
・人の価値は強さ
これらの信念や価値観が深く刻み込まれて、ヘルプを言えない状態になっていくんじゃないかなあって思います。
これは僕が教師時代に感じていたことでもあり、カウンセリングをやっていても感じることです。
では、こういった信念は、どうやって身についていくのでしょう?
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