岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
2学期も残り1か月を切りました。多くの中学校では、先週や今週に期末テストを行っていることでしょう。
この2学期の成績が高校入試の内申点に大きく影響するんですよね。だから中学校3年生のお子さんを持つ親御さんには、お子さんのテスト結果をすごく気にされている人もいらっしゃるでしょうね。
高校進学に親の理想や願いを言っちゃいけません
そして、2学期の成績の結果をもとに三者懇談する学校が多いです。この2学期で希望する進学先をほぼ決定します。
親としては、いろんなアドバイスをしたいところ。さらにできることなら「B高校よりA高校へ進んでほしい」といった親の理想や願いまで出てきちゃいます。
でも、親は自分の理想や願いを子どもへ言っちゃいけませんよ。ブログでも講演でも口を酸っぱくしてお伝えしているように『子どもの人生は子どものもの』です。子どもが自分で決めなきゃいけません。
情報提供はすればいいですが、知らず知らずのうちに子どもへ親の理想を伝えてしまっていることだってあるんです。
親からすれば、こうしたほうがいいと思うことでも、それは子どもにとっては大切な経験になることだってあるんです。我が家の長男もまさか今の仕事に進んでいくとは、中学生のときには思いもしませんでした。
中学高校で吹奏楽漬けだった子供が映像制作の道へ
中学・高校と朝から晩までホルン吹きまくって、吹奏楽にどっぷり浸かっていた長男。
ところが大学に入ってからは、ホルンの「ホ」もない、まったく吹奏楽とは違う映像の世界にどっぷり浸かっていました。
長男が夢中になっていたのは「インタラクティブアート」と言って、アート作品に観客が参加し作品が変化していくことで完成するアート。それを映像を使って表現していました。
吹奏楽をやっていたことは長男にとってどんな意味があったのか?2年前に聞いたことがあります。
「今まで中学高校6年間吹奏楽をやったことは、今につながってるの?」って。すると、次のように答えが返ってきました。
「作品作って人に見せるのも音楽を人前で演奏するのも、人前でやるものだから中学高校の経験が役に立っているよ。その場でやるライブ的なものが多いから、余計にそう思えるよ」なるほどなあと僕は感心しました。
おかげさまで長男は、立命館大学映像学部在学中は、大学イベントでの展示部門で優秀賞をとりましたし、卒業研究「制作+解説論文」学会賞(最も成績が優秀と認められたもの)もとったんです。
中学高校で夢中になった吹奏楽という基盤があったからこそ、受賞できたんだろうと思います。
子どもがやりたいことを思いっきりやらせてみる
子どもにはできる限りやりたいことをさせてきて、やっぱり良かったですね。高校の指定校推薦で入学できたことも、吹奏楽やっていたおかげでもあるし、どこでなにがどうつながっていくのか、人生はわかりませんね。
僕もさまざまな人とご縁をいただき、日本全国いろんなつながりから仕事をさせていただいています。どこでどうつながっていくか、本当にわかりません。親が自由にチャレンジしている姿、子どもにも伝わっているようです。
人生にムダな出来事なんてない。子どもにも「やってみよう!」と思う気持ちを大切にさせてやってください。親の基準で判断しないことです。
子どもがやりたいことを思いっきりやらせて、そこでどんな経験をするかが大切だなあって思います。
時代の変化が速いからこそ、子どもが自分で経験しながら判断していく力が必要ではないでしょうか?
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