岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
新年度の始業式や入学式の時期。子どもにとって一番気になることとは、何でしょう?
「担任が誰になるか?」ということももちろんですが、それ以上に気になるのが「誰と一緒のクラスになるか?」ということです。
教師時代、下駄箱付近へ新クラスの名簿を貼っていました。
生徒が登校してくると、「キャー!」「やったー!」といった喜びの声と「ええー!?」「マジかー!?」といった落胆の声が入り混じってにぎやかだったなあという思い出があります。
このように子どもたちはクラスのメンバー編成が気になりますが、僕は担任として自分のクラスの子どもたちの初日の様子が気になっていました。
教室へ行って子どもたちの表情を見ると、笑顔の子どもだけじゃなく、残念そうな表情の子どももいます。
気の合わない友達と仲良くする必要ない
3年生の担任をしたとき、クラスの生徒に次のような話をしたことがあります。
「○○先生のほうががよかった」「○○ちゃんと離れてさみしい」など、みんなの顔を見ていると様々な気持ちを感じます。
でも、いくら考えても、担任もクラスの仲間も変えることはできません。
これから卒業まで、僕とこのメンバーで過ごすしかないのです。
過去を振り返っても、どうしようもない。
これから、自分自身をどう変えていくか?
どうせ過ごすなら、1年間このクラスで良かったなあと思えるような過ごし方をしよう。
小さなことの積み重ねでいいから、今までとは違ったことをやって自分を成長させよう。
自分で変えられないことやコントロールできないことに対して、いつまでもクヨクヨ後悔したり、イライラしたりすることほど無駄な労力はないですからね。
自分で変えられることに精一杯の力を発揮することが、未来を変えることになります。
でもどうしても、気の合わない人がいたり、価値観が全く違うという人がいるのも当然。
そんなクラスメートと「仲良くしなさい!」なんてことは言いたくなかったですし、仲良くなんてできませんよ。
では、どうすれば良いのでしょうか?
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