岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと、稲田尚久です。
前回のブログ新学期に学校へ行く不安!不登校は学校へ行かない目的があるでは、不登校を乗り越えるためには、『今この瞬間にほんの小さなことでも、なにか今までと違ったことをやってみることが大切』と書きましたね。
『今までと違ったことをやってみる』というのは、子どもだけでなく親もそうしたほうがいいです。むしろ、子どもがするより親がそうやって変わったら、子どもはいとも簡単に学校へ行けるようになったという事例も多くありますから。
ハッキリ言えば、子どもを変えようと親がもがき苦しんでいる状態では、子どもの状況は悪化する一方です。
親が子どもの状況を受け入れて、「この子のペースで見守っていこう」と変わることが大切なのですよ。
とはいっても、親としてどう子どもへ関わっていったらよいのかを知りたいでしょうから、少しでもヒントになれば幸いです。
そこで今回は、学校の対応と登校するときの注意点について書きますね。
不登校は先の長いトンネルに感じるが必ず出口は来る
不登校について親御さんが「長い目で見ていこうと思います」とか「子どものペースで登校させていきます」と言われたら、学校側もその意思を尊重してあげることが大切です。
また、同居している祖父母や兄弟へも理解してもらっておくことです。
たまに「親が甘やかしすぎている」「本人がしんどいことから逃げているだけ」「家に帰れば元気で過ごせているのに」といったことを祖父母から指摘されて困られる親御さんもいますし、「私はしんどくても頑張ってるのにズルい!」と兄弟から責められることもありますからね。
不登校になったときというのは、本人も親も先の見えないトンネルに入ったような気持ちになります。でも、必ずトンネルの出口はやってきますから。
学校へ行けない苦しさは、行けない本人が一番苦しく辛いんです。だからこそ、「長い人生こんなこともある。家族みんなで乗り越えていこう」と家族が一致団結できるといいですよね。
登校するときは子どもに決めさせる
長期に渡って学校を休んでいる場合、子どもが登校を始めるときには、保健室や相談室登校で初日は1時間程度顔を出して帰るとか、少しずつ慣らしをしながら学校へ滞在する時間を増やしていきます。
これは、子どもと親と担任とよく相談したうえで、子どもに決めさせることが大切です。「学校へ無理やり行かさせられた」という気持ちにさせないことですね。
子どもが自分で決めた通りに行動できたとき、親はどう対応すればよいでしょうか?
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