怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
ゴールデンウイークは終わりましたが、個人事業主である僕たち夫婦は仕事がなければ休日。
昨日は妻も僕も仕事じゃなかったので、いろいろな用事を済ませた後、天気もいいからそのままドライブへ行きました。
行った場所は、鳥取県琴浦町の大山隠岐国立公園内にある船上山。
ここは1200年も前から修験道の霊場で、後醍醐天皇が「建武の新政」の礎とした歴史ある山だそうです。
着いたとき、頂上まで登って降りてこられた年配の女性がいらっしゃって、「こんなに天気が良くて見晴らしがいい日はめったにないですよ。大抵どこかにモヤがかかったりしてます。」と教えてくれました。
たまたま来た日に、こんなにスッキリ快晴だなんて!「すごくツイているよねー!」って、妻も大喜び。
妻とはなんだかんだ仕事の話になります。今回は『過去の傷』について、車内でいろいろと話をしました。
過去の傷は消すのではなく俯瞰して見る
妻はスクールカウンセラー、僕は産業カウンセラー。僕は本業は講師ですけど、自治体職員や企業の社員面談などもときどきやっています。
でも妻の本業はスクールカウンセラーですから、僕は妻からいろいろと学ばせてもらうことも多いんです。
その話の一部を紹介しますね。
僕「過去の傷を消したいという人は、実は自分が傷を引きずっていた方が楽だからなんじゃない?」
妻「過去の傷というのは、無理に消す必要もないし、忘れる必要もないんよ。ただそれを、できるだけ離れたところから見られるように練習することは大事だけどね」
僕「うんうん。そうじゃな。過去の傷というのは、その人の人生の中で大事なものでもあるもんね。でも、どうやったら離れたところから見えるん?」
妻「そのときの自分をドラマの主人公に見立てて、まるでテレビの向こう側の物語のように見てみるんだよ。物事を俯瞰で見るってやつね」
僕「ほう~!なるほどね~」
妻「疲れがたまったり、気持ちに余裕がなくなったりすると、難しい時もあるけど、何時間も何日も何週間も調子が悪いわけじゃないから、ちょっと調子のいい時に自分の過去の出来事を眺めて見てみることかな」
僕「自分の過去を消すんじゃなくって、客観的に見てみることは大事じゃろうなあ」
妻「そうそう。大事なことよ。最初は嫌なことや傷ついたことばかりが浮かんでくるかもしれないけど、だんだん良かったことや嬉しかったことも浮かぶものだと思うよ。過去の傷を眺めたときには、そのときの体験に対して頑張っていた自分を褒めてあげるといいよね。」
子どもの頃の辛い記憶は自分を癒すことで消えていく
今回妻と話をした内容。他人事って思われているかもしれません。
でも実は、気づいていないだけで、多かれ少なかれ消化できていない感情や気持ちが誰にでもあるんです。
それが自分の思考の癖になっていたり、自分の行動を無意識の部分で支配していたりしているんですよ。
思考の癖についてはこちらもご覧ください➡親の言葉が子供の成長へ悪影響?大人になっても苦しむ思考の癖
人の行動の90%は、無意識な部分に影響されているとも言われます。
そのなかでも、親の関わり方が自分の無意識の部分へ大きな影響を及ぼします。
だからこそ、辛い記憶よりも心地良い記憶を子どもへ残しておきたいですよね。
心の中の『原風景』ですね。親として、出来るだけ温かく落ち着いた雰囲気の『原風景』を、子どもたちの心の中に残してあげたいですよね。それが生きていく中で壁にぶち当たったときに、壁を乗り越える力の源になるのです。
そのためには、親はまず自分自身の感情と真正面から向き合い、逃げることなく上手に付き合える方法を身につけておくことです。
それが『アンガーマネジメント』
秋のPTA講演など、連休明けから依頼が入ってきています。できるだけご要望に応えたいのですが、日時が重なっては不可能です。昨年も泣く泣くお断りをしました。
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