怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
「お父さんはちゃんと話を聞いてくれる」
こんなことを子どもから言ってもらったことありますか?
弁当箱を遅れて持って来た子どもへイラッと父
実はこれ、今から3~4年前だったか?当時高校生だった次男が妻へ言った言葉。
当時、僕が夕食後の洗い物をしてたときのこと。
「やっと洗い物が終わったあ~」と思ったとき、次男が弁当箱を持ってきました。
僕「今頃持ってくるのかよ~!?」と、少しイヤそうな言い方をしてしまいました。
すると次男、自分で弁当箱を洗い始めたのです。
僕「いいよ。お父さんが洗うから」
次男「嫌々洗ってもらいたいくない!」
僕「だって、洗い物は好きでやってるわけじゃないから、終わったときに持ってこられるとイヤな気持ちになるじゃん」
次男「え~?そうかなあ。俺はそう思わんけど」
僕「そうかあ?」
次男「『べき』の違いじゃな(笑)」
こういったやり取りして結局、次男が洗ってくれたのです。
アンガーマネジメントでは、自分の『べき』が裏切られたとき腹が立つのです。
今回の出来事で、僕には『洗い物が終わってから持ってくるべきでない』という『べき』があったわけです。
アンガーマネジメント学ぶ以前なら間違いなく、僕は自分の『べき』を主張して、もっとイライラ感を出して
「なんで?今頃持ってくるんなら!チッ!」
と、舌打ちをしていたに違いありません。
しかし、次男も忙しくて出すのが遅くなったのだろうと考えるとイライラせず、次男の意見も受け入れたのです。
子どもは言いたいことを親へ言えた方がいい
妻からあとで報告がありました。
あの後『お父さんに言ってよかったのか?言いすぎたのか?と少し不安になった』んだって。
だから、私が『言いたいことは言ったらいいよ』と言った。
すると、『そうだね。よく考えると、息子の意見を黙って聞いていたお父さんは、えらいなと思った。お父さんは話を聞いてくれる』って言ってたよ。
こんなふうに、次男から思ってもらえたのもアンガーマネジメントのおかげですね。
家庭内では甘えが出ます。それが家庭の良いところでもありますが、そこに「不満」「不服」を感じる家族がいるのなら、お互いに意見を言い合えばいいと思います。
特に子どもは親に対して、自分の気持ちをわかってほしいと強く思っています。
だから時には、ワガママ言うことだってありますよ。
でもそれは、親だから安心して言えるんですよ。
親だって子どもに対して、いろんな疑問や想いを持ちます。
それを親子で言い合える。これこそ、本当に信じあえる親子関係ではないでしょうか?
それが社会に出た時の人間関係の基礎になるのだと思います。
そして、子どもの言葉に耳を傾けた親が子どもに尊敬されるんでしょうね。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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