怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
大人は今までの経験で分かっているから、ついつい子どもの失敗に対して、ダメ出しや責めたりお説教したりしがち。
でも子どもに体験させて、失敗から気づくことや学ぶことも大事だと思うんです。
娘の部屋がカビだらけの衝撃の事実
4月から高松で一人暮らしを始めた娘のところへ、妻と行ってきました。
一人暮らしのために買った新品のベッドが壊れたことや、部屋に敷いているマットの取り換えのために行ったのですが・・・。
いざ、娘の部屋へ行ってから作業を始めると、予想を超える悲惨な状況が!?
部屋の隅や手の届かないところは、ほこりやゴミだらけ。まあ、これはしょうがない。
いつ頃だったか?「加湿器を買ったよ」って嬉しそうに、LINEで写真が送られてきていた、その加湿器が見当たらない。
よく見ると、部屋の隅でいろんなものの下に隠れているではないですか!
それを取り出して見てみると、加湿器の中の水にフワフワと白っぽい浮遊物が!
「おい!加湿器の水にカビが生えとるぞ!」
僕はそう言って、加湿器を置いていたあたりを見ると、さらに驚きの状況が!
なっ!なんと!加湿器のそばに置いてあった白いカラーボックスが、まるで熟成が進んだブルーチーズのように、青緑色のカビだらけ。
「なんじゃこりゃーーーー!?」
太陽にほえろのジーパン刑事の最期のような状態になりましたよ(笑)
すぐに拭いて、結局は新しいカラーボックスを買いに行きましたけどね。
子どもの経験値を増やすには失敗も必要
娘の一人暮らしは初めてなので、親としても女の子が安心して過ごせるためには、セキュリティーのしっかりしたマンションがいいと思って選びました。
気密性も高く防音もしっかりしています。
安全面を考えると洗濯物は室内干し。
驚いたことに、娘はまだ一度もエアコンを使っていないとのこと。
なのに、加湿器を使うものだから、そりゃもう水分は逃げていきませんよ。
そこに住んでいない僕たち夫婦は「部屋の気密性+加湿器」の威力にピンとこなかったので、事前に娘に注意を促すこともできなかったわけですが、せめてカビが生えていることくらい気づいてくれよって、思いましたよ。
娘の部屋をきれいにしてから、帰りの車内で「あそこまで酷い部屋になっているとは…」と、妻といろいろ話しました。
そして、僕たち夫婦の結論はこうなりました。
「まあ、しょうがないわな」
僕たち大人は、経験をもとにわかっていることが多いですが、娘はまだこれからそれを経験して身につけていくわけです。
思い返せば、僕たち夫婦も若い頃は生活するうえでいろいろ失敗してきました。
だからこんなことがあっても、しょうがないんです。
これは貴重な経験値になっていくんですよ。
失敗したとしても、その経験をもとにこれからどうするか?
それが大事なんですよ。
親は子どもより長く生きているから、ついついダメ出しや、お説教をしたくなります。そこに余分な出費が加わると、なおさらイライラしますよね。
また、そういった失敗をさせないように、事前に親がリスク先回りしてを取り除いていったりもします。
しかしそれは、本当に子どものためになっているのか?
時々見直した方がいいですね。
子どもが自分で経験しながら学んでいき、生きる力を身につけていく。
そのために親ができることは、親が子どもにイライラしない技術を身につけておくことのほうが重要なことだと思います。
失敗を責めるだけより「次はどうする?」につなげられることが大事だと思います。
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