怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
ブログを2日間お休みしてました。いつも楽しみにされている読者のかたには、ご迷惑をおかけしました。
休んでいた理由は、妻と僕の両親の4人で、2泊3日の旅行へ行っていたからです。
父親は来年80歳を迎えるので、両親もいつまでも元気に歩き回れるわけではありませんから、元気なうちにいろんなところへ行っておこうということで行ってきました。
今回は、旅行中の親父の笑えるエピソードもいっぱいだったので、その一部を暴露します。
ただ、今回の旅行は移動が多く、なかなかの強行日程となりました。
1日目の見学地は、石舞台古墳➡八ッ房杉➡伊勢神宮外宮➡猿田彦神社➡伊勢神宮内宮➡志摩で宿泊。
岡山➡兵庫➡大阪➡奈良➡三重
2日目の見学地は、松本城➡白馬➡鵜の浜温泉で宿泊
三重➡愛知➡岐阜➡長野➡新潟
3日目の見学地は、よしかわ杜氏の郷➡親不知ピアパーク➡近江町市場➡帰宅
新潟➡富山➡石川➡福井➡兵庫➡岡山
移動距離が1500㎞。すべて車での移動で運転手は僕(笑)
父親の勝手な論理に怒るより笑う母親の凄さ
さて、親父の笑えるエピソードについて紹介しましょう。
2日目の宿でのこと。
母「部屋のテレビはBSは映らんかったじゃろ?」
僕「うん、映らんよ」
母「じゃけど、昨日の夜にお父さんは『映るはずじゃ。おまえのリモコンの押し方が悪いんじゃ』って言うんで。やっぱり、そんなはずないがなあ」
僕「当たり前じゃがな。ハッハッハッー!」
そんな話をする横で、父は横でニヤっとしながら朝食を黙って食べてました。
3日目のパーキングエリアでのこと。
母「お父さんが『女子トイレはあっちだから、おまえは向こうから入れ』と遠くのドアを指さして、私はなんだかおかしいなと疑問に思いつつ、まあでもお父さんの言うとおりにしておいた方が平穏に過ごせるじゃろうといつもの習慣で、お父さんの言う入り口から入ったら、結局それは女子トイレから遠いほうの入り口じゃったんで」
妻「ハハハ。で、お父さんは『ごめんごめん』とか言わないんですか?」
母「そんなこと言うわけないで。もし追及したら『誰だって失敗するもんじゃ、いちいち言わんでええ』って言うんじゃけえ」
ごめんなさいを正直に言えない人は損をする
こんなことを両親は50年も続け、母親は父の独自の論理にも耐え、今では「お父さんと結婚してよかった。すごい山奥へお嫁に行ったけど、今じゃあ住めば都で、ここが一番落ち着く」とまで言います。
これは、誰でもできることじゃないです。たまたま母親が忍耐強くできただけ。
今どきの夫婦だったら耐えられなくなりますよ。
本当なら父が「ごめん。勘違いしとった」と、一言いえばいいだけのこと。
こんなに簡単なことを言えないなんて、どんなに素晴らしい実績をもっていたとしても、すべてが台無しになってしまいます。
まあ、父親は林業で一人で仕事をしてきたし、外ではすごくいい人らしくて家とは違うようで、信用を落とさずやってこれました。
しかし、父親と違って、組織に属し部下を抱える人は、信用を失ってしまいます。
パワハラも同じで、部下へ言い過ぎたときに謝れない、または謝らない人がいます。すごくもったいない。
自分が悪いと思っていても、言葉や態度に表さないんですよ。
「申し訳ない。私の言い方が悪かった」
この一言が言えるだけで、かなり違ってくるのに。
「自分がいけないと思ったときは素直に謝りなさい」って、子どもへ言う前に、自分の行動を見直してみましょうね。
こういう人こそ、アンガーマネジメントを学んでおくことです。
以前こんなことがありました。
母「お父さん、学んだほうがええで」
父「わしゃあ、そんなことは前からできとる」
そのやり取りを見ていた僕は、苦笑するしかなかったです。
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