気づかないうちに、あなたは怒りのオーラを出している可能性が!?
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ親の言動をマネする!子供のコミュニケーション能力不足の原因で、実は僕も、手っ取り早いコミュニケーションをとってしまうことが今でもたまにあり、娘と息子から衝撃的な事実を指摘されたのでした!
今回はその続きです。
怒られたという記憶は強く残る
我が家はマンション住まいで、宅配ボックスというものがあります。
留守の時には、宅配便の届け物を宅配ボックスへ入れてもらえるシステムなんです。
ただし、そのボックスを開けるときには、郵便ポストへ入れられた用紙に書かれた暗証番号を入力しなくてはいけません。
以前、娘が宅配ボックスを空けようとして上手くできなかったとき、僕がそのことについて何か小言を言った覚えがあります。そのことについて娘とこんな会話をしました。
娘「前に宅配ボックスを上手く開けれんかった時、お父さんが怒ったから、もう開けるのはやめたんよ。」
僕「え~!?そんなことあったかぁ~?怒ったつもりないんじゃけど・・・。」
妻「あなたにはそんなつもりはなくても、気づかないうちに怒っているんよ。気をつけないといけんねー!」
次男「いや、あの時お父さん怒ってた!」
僕「そんなこと言われても・・・。俺は怒ってるつもりないし・・・。ったくもう!ぶぅー!」
といったやりとりだったのですが、僕自身がまったく身に覚えのないことなのかというと、会話をしながらなんとなく「そういえば、娘が宅配ボックスを開けられなかったことについて、何か小言を言ったような記憶は戻ってきました。
ただ、娘へ何を言ったのかは全く覚えていませんし、娘も何を言われたかは覚えていないようです。
でも、娘には『お父さんから怒られた』という出来事全体のイメージが強く残っているわけですね。
僕も「しまったことしたなあ・・・。」と思いつつも、そこまで強い言い方はしていないという気持ちも沸き起こってきました。
さらに、自分のことを家族全員から否定されたような気持ちになって、余計に素直に認めたくなくなり、だんだんとイライラした状態になっていってしまったのです。
怒りの奥底にある感情を考える大切さ
なぜ家族から指摘されたことを素直に受け入れられずに、イライラした状態になったのか?
このときの自分の状態を客観的に振り返ってみます。
・娘への自分の態度や言い方に、怒りの感情をのせていたという事実を受け入れたくない。
・自分はアンガーマネジメントを学んで、怒りの感情と上手に付き合えるようになっていたはずなのに、それが上手くできていなかったことを認めたくない。
・家族から自分のことを否定されることで、見捨てられたくないという心の奥底にある不安・・・?
イライラしたり、怒りを覚えた時、これらの感情の奥底にあるネガティブでマイナスな感情は何なのかを客観的に考えてみると、いろんなことが見えてきますね。
「イライラするんだからしょうがない!」また「怒ったつもりはない!」「それ以上言うな!」で、何事も済ませてしまうのではなく、自分を客観視して、怒りの感情の深い部分を考えてみると、様々な自分を発見できます。
今回の僕のように、周りから見ると怒って見えるのに「怒ってる自覚が無い人」に、振り回されているお悩みを持っている方はけっこう多いのではないでしょうか。
どうして「自分は怒ってない」「他の人から見たら怒って見える」となるのか。多くの人が謎に思っていることでしょう。これについては、また別の機会に書こうと思います。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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