岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
孫のひなちゃんは順調に成長してます。そして順調なのは、ひなちゃんだけでなく、そのママも順調に母親らしさが板についてきているんですよ。
詳しくは子育てカウンセラーいなっち先生夫婦の孫育て奮闘日記をご覧くださいね。
さて孫育て日記書いたように、娘は母親らしく責任をもって子育てできるようになっています。
産婦人科で指示されたことを、忠実に守っているようです。
僕たちが娘へあれこれ言わなくてもいいので、ホッとしています。
子どもの挑発に親は乗ってはいけない
子どもが自分のすべきことを、親からあれこれ言われなくてもできるようになってくれるといいですよね。
子どもが自分でできるようになってほしくて、親はいろいろと子どもへ注文をつけます。
「宿題しないと寝るのが遅くなるよ!」
「早く起きないと学校遅れるよ!」
「もういいかげんに自分のことは自分でやりなさい!」
親の子どもへ注文する言葉って、次から次へとよく出てきますよね。
果たして、こういう注文は効果があると思いますか?
「効果なし!」と、僕は断言できます。
だって、宿題しないと寝るのが遅くなることも、早く起きないと学校へ遅れることも、自分のことは自分でできるようになったほうがいいことも、全部自分でわかりきっていることですから。
わかっていて、あえてやらないという選択をしているんです。
やらなければいけないとわかっていることを、いちいち注文つけられると、あなたはどんな気持ちになりますか?
「そうだね。お母さんの言う通りだと思うから、すぐに宿題するよ。」なんてことにはならず、「うるせーなー!わかってるって!」ってなりますよね。
それで終わればいいのですが、親はそこで子どもの挑発に乗るからさらに悪循環にはまってしまうわけです。
「なに!その言い方!?あなたのために言ってるのに!」と、売り言葉に買い言葉で応戦。
こうなると、親も子どもも穏やかな気持ちで終わることはできません。
だから、注文をつけるのは「効果なし」ってことなんです。
子どもの挑発に乗るというのは、子どもと戦うということですよね。
戦いには、『勝ち』と『負け』が存在します。
なんだかんだ最後は「高校へいくにも親に金をだしてもらうから従うしかない」と、子どもは無理やり自分を納得させていくことも多いです。
親はそれで勝ったわけで、「もっと早く親の言うことを聞いていればいいのに」と、自分を正当化する。
そうなっていくと、しだいに子どもは屈辱的な気持ちとなり、「いつか親をギャフンと言わせてやる!」という復讐心のような歪んだモチベーションが沸いてきますよ。
子どもの注文を見直して減らす
そして親への復讐心が強くなると、今度は子どものほうが親を打ち負かす逆転現象が起きてきます。
「お母さんがうるさく言うから、宿題する気がおきなくなった!」
そう、『やらない理由』を自分ではなく親のせいにするわけです。
こうすれば、自分に責任がありませんから、とっても楽ちん。
自分がやる気にならないのは、すべて親のせいにできますから。
こうなると子どもはもっと都合がよくなり、こんなことを言うかもしれません。
「お母さんが宿題しろって言わないから、宿題するのを忘れた。」
「お母さんが起こしてくれないから、学校に遅れた。」
完全に逆転ですね。親は自分の言いなりになると子どもは学んでます。
どんどん過激になっていき、自分の言うことを聞いてもらえないとなると家で暴れるといったことも。
もうすっかり子どもの思うつぼに親は入れられてしまっているわけですよ。
ここまでくると、なかなか正常な親子関係に戻していきにくくなります。
そうならないために、子どもへ注文することは絶対に必要なこと以外、言わないほうがいいですね。
一度、自分が子どもへどんな注文を、どれくらいの数つけているか、見直してみてはいかがでしょうか?
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