岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
『目先の快』が子どもは大好き!
孫育て日記で、快と不快が行動のきっかけ!赤ちゃんも大人も同じと書いたことがありましたが、ご覧になられましたか?
子どもが行動を起こしたり、行動を変えたりするには『快』か『不快』がキーワードになってきます。
まあ子どもに限らず、これは大人も同じですけどね。
人は未来の不快を避けるより、今の快を求める
例えば、タバコを例にしてみましょう。
タバコを吸う人にとって、吸うと心が落ち着いたりするといいますよね。だから『快』です。
でも、タバコを吸い続けると『不快』になる結果がたくさん待ち構えています。
・運動すると息切れをしやすくなる
・家族から臭いと言われる
・肺ガンやその他にも病気になる可能性が高くなる
命に関わるようなリスクを抱える『不快』があるにもかかわらず、多くの愛煙家の人はタバコをやめられません。
それはなぜか?
肺ガンになる危険性は知っていても、それは遠い未来のことだし、タバコを吸っていても肺ガンにならない人もいるし、リアルに予測できないことだから。
人は、遠い未来や、実現するかどうかわからない未来に対しては、自分のこととして本気になれないんですよ。
これを子どもに当てはめたらどうでしょう?
ゲームをする前に宿題を終わらせたほうが、きっと『快』が待ち構えています。
なのに、先にゲームをするほうを選んでしまうのは、あとで待ち構えている『快』がリアルに予測できにくいからです。
そして、未来のために行動するより、目先の『快』のほうへ行動を起こしたくなるものなのですよね。
子どもは今を生きるから未来をイメージできにくい
さらに子どもは、低年齢になればなるほど、『今を生きる』ということに一生懸命なんですよ。
これは小学生対象の講演をやっていると、低学年ですごく実感します。
講演中に投影しているスライドの大切な言葉をレーザーポインターで指して「これが大切だよ」と伝えても、それを全員が見ているわけじゃありません。
それよりも、言葉と一緒に映し出されている写真のほうに注目していたり、自分が気になったところを見るんですよ。
だから子どもは、今この瞬間が大切なんです。今を生きることに一生懸命なんですね。
こういうことをわかって子どもへ関わっていけば、子どもの行動も理解しやすいです。
次のようなことってありませんか?
ゲームやスマホを買うときに「絶対に時間を守るから」という約束をしたのに、いざ買い与えたら全然約束を守ってくれない。
これは小学生だけでなく、中学生でも当然のことなんですよ。
「そんなことじゃ、高校に合格できないよ!」と言われても、未来のイメージがリアルに予測できないし、今やりたいことのほうが『快』ですからね。
さらに親の小言は『不快』でしかないです。子どもはとりあえず『目先の不快』を避けたくなります。
これも、『目先の快』を求めることと同じくらい、『目先の不快』を避けるために行動を起こします。
ただ、『快』を求めるほど、前向きなポジティブ行動にはなりません。
『不快』を避けるためには、後ろ向きなネガティブ行動になりやすいですね。
しぶしぶ、ゲームをやめてふてくされるとか、宿題を始めても集中して取り組めないとか、そのうち宿題をするふりをして、やってもないのに「宿題できた」と嘘をつくとか・・・。
こういった、ネガティブ行動になるわけです。
親は子どもが『快』になるための関わり方を工夫できるといいですね。
じゃあ、どういうことをすればいいのか?
これについては、次回お伝えします。
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