怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ親子も夫婦も心を察知する方法!家庭でアンガーマネジメント効果では、夫婦も親子も『心のコップ』を気にしておくことの大切さをお伝えしました。
これって、僕にとってはごくごく当たり前にやっていることなのですが、妻は「世の中の男性は、意外とできていないと思うよ」って言うんです。
夫婦も親子も共感する気持ちを大切に
例えば妻が仕事から家に帰って来て、「ちょっと今日さあ~、・・・」ってな感じで話が始まったとき、あなただったらどう答えていますか?
僕は必ず「うんうん」「へえ~」「そうかあ」「なるほど」と、『相づち』を入れながら話を聴いています。
これは教師時代から、生徒へも保護者へも心がけていたことです。
「それはちょっと違うでしょ?」と思えるような話でも、まずは『相づち』を入れて『肯定的』に話を聴きます。
それは相手に対して『共感』するということの基本なんですよね。
「間違っていることに対して、肯定するのはおかしいでしょ?」と思うあなた。いえいえ、おかしくありませんよ。
『肯定』しているのではなく、『肯定的』に聴くだけです。
『共感』することは、『同感』することと、大きく違いますから。
夫婦も親子も『共感』する気持ちがあれば、ずいぶんと良い関係でいられますよ。
話を聴くときには、相づちと肯定的な聴き方で充分
心のコップに何が入っているのかを気にしていく癖をつければ、表面に出てくる目に見えてすぐわかる感情の裏を気づけるようになってきます。
特に『怒る』という感情の裏には『さみしい』『つらい』『悲しい』『疲れた』『困った』『不安だ』といった、ネガティブなマイナス感情が隠れています。
上手くいかない不安が溜まってイライラするとか、自分の辛い気持ちがわかってもらえなくて怒るといったことにつながってくるわけですよね。
だから、まずは子どもにもパートナーにも『相づち』を入れて、『肯定的』に最後まで話を聴いてあげることを大切にしてみてください。
「不安な気持ちをわかってもらえた」「辛い気持ちに気づいてくれた」
こんな思いになれば、ひとまず安心しますよ。
どうしても言っておかなければいけないことは、最後にとっておきましょう。
「いや、でもなあ」といった「あなたの言うことはおかしい」というニュアンスを匂わせる言い方を途中に入れないこと。
そうなれば、話をしているほうは、自分の話を最後まで聴いてもらえない不満ばかりが増えてしまいます。
不満が増えていけば、もう心は開いてくれません。
「どうせ言っても、また説教されるだけだし」って思っちゃいますから。
これ、夫が妻に、親が子どもに、教師が生徒にやってしまいがちなので、気をつけてくださいね。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
子どもから大人まで、岡山発どこへでも
研修や講演のご相談はお気軽にどうぞ!
数人の子育て座談会から企業研修まで対応
企業での社員カウンセリングも対応
お問い合わせはこちらへ
この記事へのコメントはありません。