怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
察する力は男性の後づけオプション機能。
だから、自分で意識してオプションを取り付けていきましょう。
これは講演会で、僕が男性のかたへ伝えていることなんですよ。
妻は過去の記憶を鮮明に覚えているが・・・
今回のブログは、2016年6月7日NHKクローズアップ現代『キレる妻が急増!日本の妻に何が?』で放送されていたことからです。
女性には不快な気持ちを長く記憶する特徴があるそうで、男女に不快なモノを見せるとどうなるか?
男性は扁桃体が反応。
女性は前頭前野が反応。
こういった違いがあるそうです。
扁桃体=短期記憶
前頭前野=長期記憶
だから、夫婦ゲンカをしても、男性はケロッと忘れてしまいやすい。
でも、女性はしっかりと記憶にとどめているんです。
だから、僕も経験ありますが、若い頃に妻に腹が立って言った一言を、僕は全く覚えていないのですが、妻は一言一句覚えているんです。
♬あの日、あの時、あの場所で~、あなたは私にこんなこと言ったのよ!
覚えていないけれど、「ごめんなさい」っていうしかありません(笑)
こんな感じで、女性と男性で脳の機能に違いがあるんですね。もちろん、個人差はあるでしょうけど。
察するのが苦手な男性でもできる共感するコツ
さらに、女性の脳には男性よりも優れている特徴があるのです。
脳には共感力に関わる部分があり、その働きをつかさどるのが『上側頭溝』という部分。
この部分は、話を聞いたときに表面上の言葉の意味だけではなく、言葉の裏側を察したりする役割を担っているそうです。
上側頭溝は女性のほうが大きいそうで、だから女性と男性は物事のとらえ方が違ってくるわけなのです。
女性は、「言わなくてもわかってほしい」「私の気持ちを察して欲しい」と思います。
男性は、言葉の裏側を察したり、共感したりすることが女性よりも苦手なので、「言ってくれないとわからない」ということになってしまうのです。
だから男性は、「妻の気持ちがわからない」。
逆に妻は、「私の気持ちをわかってもらえない」。
と大きな溝が生まれてしまうわけですね。
今回紹介した放送の中では、夫婦の会話をキャッチボールに例えていました。
夫は妻から投げられたボールの表面に見える言葉の意味だけを見て、ボールを受け止めます。
しかし妻は、ボールの中身にある妻の心情も考えて、ボールを受け止めて欲しいのです。
これを知らずに我々男性は、妻の言葉の意味だけをとらえて、理屈で反論するので失敗する訳なんですね。
言葉の裏側に隠れた妻の心情をくみとり、感情に応じた言葉を返すこと。
これが夫婦関係を良好にするコツ。
だから僕が講演で伝えている『共感』のコツ。
①「そうなんだ」「そうかあ」「そう思うんだ」と、「そう」の付く言葉であいづちを打つ。
②「大変だったね」「辛かったね」と、相手の言った感情の言葉をオウム返しする。
これを意識しましょうってことなんです。
男性は結果重視なので、ついつい物事を分析して、アドバイスや評価をしたいのですが
「それはつらかったね」「大変だったなあ」
と、妻の感情に応じたその一言を言えるかどうか?これは大きいですよ!
女性は、自分の気持ちをわかってくれる安心感がほしいのですから。
察する力の弱い男性は、①と②を自分で意識して使って、経験から身につけていくしかないんです。
できれば早めにオプションは身につけておきましょうね。
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