岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
孫のひなちゃんは、2泊3日でパパの実家へ行っておりました。詳しくはこちら➡忘れないで!子どもの存在自体が貴重な宝物
いよいよ夏休み?やっと夏休み?今年の夏休みは、コロ助君の影響ですごく短い夏休みとなっている学校が多いようですね。
夏休みと言えば、『宿題』という避けては通れない現実が立ちはだかります。ひなちゃんもいつの日か、宿題という現実に向き合う日が来るんだろうなあ。
短い夏休みですから、いざ始まっても宿題を終わらせることに例年以上に神経質な気持ちになっているのではないでしょうか?
夏休みの宿題が進まない子どもへ腹が立つ?
神経質になるのが子どもではなく、親のほうが神経質になっていませんか?
「夏休みが短いのに、宿題が進まずダラダラ過ごす子どもに腹が立つ」
「中学校3年生で受験生なのに、いつもの夏休みと同じ過ごし方だから見ていて不安になる」
おそらく日本全国こういった思いになっている親は少なくないと思います。
そもそも、「子どもに腹が立つ」「子どものことが不安」というのは、あくまでも親が感じていることですよね?
これって親が勝手に思っていることで、子どもには関係のないこと。
親が描く子どもへ求める『理想や願望』があるから、それとは違う『現実のギャップ』が生まれると腹が立ったり、不安になったりするわけです。
何度もブログへ書いていますが、まずは親自身が子どもへ求める『理想や願望』を減らしておくことですね。
詳しくはこちらをご覧ください➡子どもへ怒る回数が減る!親の理想と願望を捨てると楽になる
宿題しない子どもを怒ったところで効果はない
「宿題は期限までにやって出すもの」と、脳にインプットされた状態になっていれば、夏休みが短くてもあとは宿題を終わらせる方法を脳が考えるのですよ。
「宿題の期限を守って出す」という経験で、子ども自身が心地良い『快』を経験していれば、自然と行動は「宿題を終わらせる」という行動になっていきます。
または、「宿題の期限を守れなかった」とか「宿題を出さなかった」という経験で、子ども自身が心地悪い『不快』を経験していても「宿題を終わらせる」という行動になるはずですよね。
だから親は「宿題しなさい!」とガミガミ怒って、子どもを『不快』にさせて、行動させようとするわけです。
ところがどうでしょう?親がガミガミ言って、子どもは宿題をやる気になっていますか?
とりあえずは、親のガミガミという『不快』を避けるために、宿題をやる姿勢をみせるかもしれません。
でもすぐに集中力が切れて、宿題をしているように見せかけて、ゲームしたり動画見ていたり・・・。
こうなる原因は、人は『不快』をすぐに避けようと行動し、『快』を求めようと積極的行動するからです。
宿題しないことで親が怒るのは、子どもにとっては『不快』なことですから、すぐに『不快』を避けようとして、とりあえず宿題するフリをする。
ところが宿題自体も子どもにとって『不快』なことですから、すぐに『不快』を避けようとしてゲームや動画を始める。
そしてゲームや動画は子どもにとって『快』ですから、もっともっとと積極的になれるわけです。
宿題しない子どもというのは、宿題をしなくて親に怒られたとしても、一時的に「何とかやりすごせる」という経験を積み重ねて学習してしまっています。
うまくやってこれた自信というか経験が身についているから、これはもうしょうがない。宿題サボりの職人といってもいいでしょう。
こうなると、親がいくら言ってもうっとおしいだけで効果はありません。じゃあ、どうすればいいのか?
子ども自信が自分で痛い目に会うしかない。これに尽きます。
志望高校へ入れなかったとか、何か自分にとって大きなダメージがなければ変わらないでしょう。
こんなことを書くと「志望校へ入れなかったら、子どもがかわいそうだし、子どもが困るじゃないですか!?」と思われるかもしれません。
本当に子どもが困るかどうかは、実際に不合格になってみないとわからないことですし、「かわいそう」「困る」のは実のところ、親自身の都合で思っていることなのではないでしょうか?
親は、宿題のことばかりでイライラしたり不安になったりするより「宿題は子ども自身の問題」と割り切ることも必要だと思いますよ。
ただし、たくさんの指示があると混乱するような特性を持っている子どもには、適切なサポートが必要ですので、それについてはまた機会を見て書こうと思います。
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