岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
『人よりもほんの少し努力するのが辛くなくて、ほんの少し簡単にできること』
今回は、子どもへ「努力しなさい!」と求めてばかりの親御さんに読んでいただきたいです。
急な進路変更をした子どもへ、親は冷静に受け止めた理由
実は我が家の次男くん、大学で栄養関係を学んでいましたが進路変更しました。
一人暮らしをしていたアパートを引き払い、現在は我が家へ戻って、4月から税理士になるための専門学校へ通い始めています。
農学部を目指して1年間浪人し、予備校生活の中で栄養学へ興味を持って、農学部の進路目標を変更しての栄養学部進学。
「自分のやりたいことが見つかった」と、本人が納得しての変更でした。
しかし途中からは自分の本当にやりたいことと違っていると感じながら、それを僕たち親には隠して頑張っていたようです。
入学して2年が終わりに近づき、頑張ってきたことも限界だったようで、年が明けて本当の気持ちを伝えてくれました。
突然のLINEメッセージでしたが、心配というよりも、安心のほうが大きかった気がします。
それは、次男が本当の気持ちを言ってくれたから。
我が家の3人の子ども達のなかで、次男は一番空気を読む力が強いので、人に気を遣うのもすごく上手です。
だから、周囲に気を遣い我慢したまま大学を続けてしまう危険性もあったんですよ。
でもそうならず、意を決して僕たち夫婦へ本当の気持ちをぶちまけてくれたことが、本当に嬉しかった。
子どもへ努力させるよりも大切な、ほんの少しの努力
子どもの進路選択は、親の予想とは違ったものとなっていくこともあるあるですよね。
子どもが「本当にやりたい!」と言って、進んでみたものの実際は何か違っていたから、変更したくなることもあります。
そんなときに「あなたが本当にやりたいって言ったんだから、少しはガマンして続けなさい!」と言いたくもなるかもしれません。
自分が決めたことだから、ガマンして続けるというのも、一理ありますよ。
でも、やってみないと分からないことも多いと思いませんか?
僕は、変更がきくことであれば、出来る限り臨機応変に対応してやりたいと思います。
一度決めたことは最後までやりきるというのも、大切なことですよ。
だけど、本人の持つ能力や得意なことを発揮できないまま、ずっとガマンしつづけるのは、長い人生の中でいつか、折れたり、爆発したり、いろいろな困った形で出てくるのだろうと思います。
子どもが、自分の能力を自然に発揮できる状況や環境に身を置けるまで付き合うことも、親として大切なことなんじゃないかなあと思うんです。
人一倍努力しなくても、普通にできちゃうことってありませんか?
生まれつき足が速いとか、地名を覚えるのが得意だとか・・・。
そういうことを思っていたら、NHK連続テレビ小説『エール』で、主人公の才能を発見した担任の先生のセリフがまさにその通りのことを言ってたので紹介しますね。
「人よりほんの少し努力するのが辛くなくて、ほんの少し簡単にできること。それがお前の得意なもんだ。それが見つかれば、しがみつけ!必ず道は開く」
僕も妻もテレビを見ながら「ホントそうだよねー!すごくいい事言ってる!」って、共感しました。
『人よりもほんの少し努力するのが辛くなくて、ほんの少し簡単にできること』
これこそ、自分の才能を開花させることにつながります。
もちろん、苦手なことも克服できれば言うことはありませんよ。
でもその前に、自分の得意なことを伸ばし、自信を持っておくほうがいいと思います。
自分に自信を持てば、さらに自分を成長させたい気持ちになれますし、困難に立ち向かう気持ちもつよくなっていきますからね。
「もっと努力しなさい!」
「努力が足りないよ!」
って、子どもへ強く求めていませんか?
ぜひ、あなたの子どもの『人よりもほんの少し努力するのが辛くなくて、ほんの少し簡単にできること』を、いっしょに見つけてやってほしいです。
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