あなたは「子どもが元気に今日も帰って来てくれたー!幸せ―!」って感じていますか?
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ根拠のない自信がある子供は強い!無条件で認める子育てに書きましたが、孫のひなちゃんが約20日ぶりにやってきて、つかまり立ちだけじゃなく、他にもビックリするような仕草があったのです。
眠くなったら、僕のところへハイハイして来て抱っこをせがむんですよね。
我が家へいたとき、夜に僕が寝かせる機会が時々あったのですが、それを覚えているかのようなんです。
また抱っこしていたら、頬っぺたを自分から寄せてきてスリスリしてくれたり、パクッて噛みついてきてくれたり。
「キャー!じいちゃんは嬉しいわあー!」って、大喜びですよ。そういった喜ぶことをしてくれるようになっていました。
誰から教えられたわけじゃないのに、子どもは自然に親や大人を喜ばせようとします。
条件付きで親は喜んでいないか?
この『喜ぶ』ということについては、2種類ありますよね。
1つ目の『喜ぶ』は、「つかまり立ちできたねー!」「スリスリしてきくれるんだー!」といったように、何かが出来たことに対しての『喜ぶ』です。
これは『条件付きの喜び』ですね。
2つ目の『喜ぶ』は、「可愛いなあー!」とかって、目の前に居てくれる子どもを見て幸せな気持ちになれるといった、存在に『喜ぶ』です。
これは『無条件の喜び』ですね。
どちらも『喜ぶ』ということに変わりないですし、子どもにとって親や大人が喜んでくれることは嬉しいことだと思います。
ただし、『条件付きの喜び』というのは、成長と共にどんどんと喜ぶための条件が変わっていきます。それも、喜ぶためのハードルがどんどんと高くなっていきます。
「つかまり立ちできたねー!」が「自分で歩けたねー!」へ。
「自分で歩けたねー!」が「走れるようになったねー!」へ。
そして「かけっこで友達より速く走れたね!」と、条件のハードルが高くなっていき、子どもも期待に応えようとします徐々にそのハードルを越せない、そんなことも起きてきますよね。
ハードルを越せなかった時、「もっと頑張れ!」と言うのか?「よく頑張ったね!」と言うのか?
ちょっとした一言ですが、大きな分かれ道になると思います。これは、かけっこに限らず、勉強面でも同じですね。
「やれば本当はもっとできるのに・・・」と、親としては子どもの可能性を信じたいでしょうし、子どもの普段の生活を見ていたら、「うちの子どもは、努力する姿さえ見せないし・・・」と、子どもの様子を見てイライラしたりするもんです。
これが中学生ともなれば、高校受験が控えているので「このままでこの子は志望校に合格できるのだろうか?」という不安も出てくるかもしれませんよね。
こんなとき、親はどうすれば良いのでしょうか?
次のページへ続く。
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