怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
親の意識改革をしなければ子どもは変わらない!
修学旅行で持ち物検査をするのは当たり前?
前回のブログ宿題に意味があるか?自分で考える自律は学校の当たり前をやめるでは、教育現場の理不尽なことについて書きました。
反響も多く、フェイスブックでは多くのコメントをいただき、ありがとうございます。
意味のない校則や決まりなど「やめたらいいじゃん!」って思いますが、これがすぐに変えられない。
ソックスのくるぶしが出る出ないなんて「どうでもいいじゃん!」って思いつつ、先輩の先生には言えない空気や、教職員全体でそれを指導していると言えない空気感があるんですよ。
さらには、職員会議、生徒会、PTA・・・、いろんなところで了解を得なければといった学校がほとんど。
ある中学校では、今でも修学旅行前日に生徒に荷物を持って来させて教員が点検をして、そのまま学校へ置かせているそうです。
以前ならそういう指導をしている学校が結構ありましたが、今でもそれをしているなんて驚き!
僕はその学校に勤務する知り合いの先生へ「そんなことやめたらええが!」って言ったら、「教員がやめたくても、保護者がやめさせてくれんのじゃ。」とのこと。これにも驚きでした。
保護者が中学生のときもやっていたことだから、それを我が子にも経験させたいのでしょうか?
持ち物点検することで、保護者は安心するのでしょうか?
いやあ~、僕には理解しがたいですねえ。
普段は学校へ持って行く物の用意は、自分で翌日の時間割を見て、忘れ物がないかを自分で確認しなさいと伝えているはず。
そして忘れ物したときには「あなたが確認をサボったからでしょ?」とか「時間割をちゃんとメモしてなかったからでしょ?」と、子どもの責任を問います。
なのに修学旅行は学校で教員が点検する?なんだか矛盾してませんかね?
修学旅行というのは、今までの学校生活の集大成的な部分もあって、それまでに宿泊研修や班別学習やったり、いろんな経験をさせておく学校が多いです。
最後になって、自分達で考えさせたり経験させたりすることをしないのは、もったいないですよ。
持ってきてはいけないものを持ってきたことで、友だちに迷惑かけたり、先生から怒られたり、そういった経験が大切だと思うんですけどね。
子育ての結果は孫の世代へ現れます
こういったことを学校が止めたくても、保護者が強く求めてくると、学校も強く言えない状況にもなります。
学校側も「それはできない」という毅然とした態度をとってほしいものです。
教員の意識改革も必要ですが、保護者の意識改革も必要です。
今回の持ち物検査に限らず、自分が親からされてきたことをそのまま子どもへしてしまうことなど、気をつけなくてはいけませんよ。
親から厳しくしつけをされた。厳しく育てられた。だからそのおかげで今があるという人。
それはたまたま上手くいっただけで、それを我が子へやってしまうことは大変危険。
『子育ての結果は孫の世代へ出る』と、聞いたことがあります。
我が子へは上手くいったとしても、その反動や弊害が孫に出てくることがよくあるんです。
さらには祖父母が孫の子育てのことにまで、あれこれ口出しをしてくるために、悪影響を及ぼしている家庭も結構あります。
親の意識改革だけでなく、祖父母の意識改革をしないかぎり、いつまでも負の連鎖は代々続いていく可能性があります。
僕が講演で伝えていることは『親が変われば子どもは変わる』ということ。
今一度、子どもへの関わり方を見つめなおしておきましょうね。
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