怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
若い先生は、上手に授業できんでもええ!
若い先生は、勢いでやってみたらええ!
担任したことのない生徒の記憶に残る教師
岡山レスキューサービスお客様感謝祭でアンガーマネジメントミニ講座をさせていただきました。
ここの社長、実は僕の教え子。まだ30代で若いのに従業員を抱えてすごく頑張っています。
僕は彼の考え方にとても感動したんです。それは以前のブログで書いていますので、ご覧ください➡子育ても教育も経営も秘訣はこれだった
2年前、僕が教師を退職して独立したての頃、彼から頼まれて社員様や取引先の担当者様へ研修させていただきました。
そのとき、彼は僕へこんなことを言いました。
「従業員にはここで身につけた経験を元に独立するとか、他の会社へ移って、さらに成長して欲しいと思うんです」
「だからこそ、自分も学びさらには従業員にも学んで欲しいから、会社の勉強会を立ち上げることにしました」
「その第1回目に、どうしても稲田先生に来て欲しい」
彼との出会いは25年前。
僕が愛知県から岡山県に新採用教諭として戻ってきた最初の中学校で3年間持ち上がった学年だったんです。
でも、3年間で彼を担任したことはないんです。同じ学年で授業だけのつきあい。
多くの場合、そういった関係ですと大多数の先生の一人として、20年以上も経つと記憶から薄れていくことが多いのですが、どうやら僕の印象は強く残っていたようで
「美術の授業は嫌いだったけど、稲田先生の滑るギャグや話しとかおもしろかった」
「年齢も近かったし、学年に年配の先生も多かったからお兄さん的な存在だったからかな」
「担任してもらったから印象に残るってもんじゃないですよ」
彼はこんなことを言ってくれました。
思春期の多感な時期、いろんな思い出の中に僕が刻まれているとは驚きでしたが、すごく嬉しかったです。
教師としては未熟で失敗もいっぱいした頃。ノリと勢いだけでやっていました。
でも、生徒からすればそれくらいのほうが親しみが湧くんでしょうね。
先生も子どもも失敗しながら成長すればいい
若い先生の武器は何か?それは【若さ】。
若さゆえに、生徒も話しやすく距離も近い。そのぶん、生徒からビシバシと言いたいこと言われて凹むこともありました。
そんなとき、ベテランの先生のようにもっと生徒と上手に関わりたいと思ったこともありました。
ところが教師生活最後の年のこと。若い先生へ生徒が思いっきり笑顔で話しかけていく姿を見て
「【若さ】って武器だなあ。俺も年とったなあ。」って思ったんですね。若いだけで生徒は寄って来てくれますから。
若かったころは、年配の先生にあこがれたけれど、やっぱり若さを武器にできているときって輝いていていいもんですよ。まあ、上手くいかないことも多いですけどね。
若い先生には、思春期の子どもの思い出に刻まれる先生になって欲しいです。
最近の若い先生を見ていて、もっと自分の思うようにさせてもらえればいいのにって思います。
それは若い先生の問題ではなく、今の教育現場が『やらなくてはいけないこと』が多くなりすぎているんじゃないかなあ。
失敗を経験させて、そこから学んでいくことが減っていますよ。これは子育てでも同じ。
世の中が、失敗を許さない社会になってしまっていることが原因かもしれませんね。
若い先生は、上手に授業できんでもええ!
子どもは、上手にいろんなことができんでもええ!
若い先生は、勢いでやってみたらええ!
子どもは、勢いでやってみたらええ!
こんなふうに、子どもも若い先生も温かい目で見守ってみませんか?
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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