岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
「何のためにこんな勉強するんだ?」と、中高生の頃に僕は思ったことがありました。おそらく、僕のようにこういうことを思った人は、結構いるんじゃないでしょうか?
ところが大人になり、親になると「中高生の頃、もっと勉強しておけばよかったなあ~」と思ったことがある人も、少なくないのではないでしょうか?
今回は、子どもへ勉強する理由を聞かれたとき、どう答えるのが良いのかを、妻の視点で書いてもらっていますので参考にしていただければ幸いです。
子どもが納得できる勉強する理由とは?
いなっちの妻です。
現在は社会人の長男が大学生だったときのことです。
当時、岡山の自宅から離れて、京都にいる長男が帰省してきました。
久しぶりに子どもたち3人そろったときだったんですね。
兄妹3人で学校の事をおしゃべりしたり、一緒にゲームをしたり・・・、普段見られない兄弟間コミュニケーション。親としていつまでも見ていたい光景が続きました。
残念ながら、兄弟3人そろった写真はNGでした(‘_’)。当時、高1・高3・大3のお年頃でしたからね!
夜の11時近くに、高1娘が思い出したように数学の宿題を始め、兄たちに「ねえねえ“階級値”ってなに?教えて~」
と言うと、長男はパパッとパソコンで検索。
次男は寄って行って教える。
なんとも優しい兄たちです。
第一子で兄や姉が欲しかった私から見ると、うらやましい限りです。
長男次男二人で“階級値”について、妹に説明したついでに長男がこんなことを言いました。
「大学入って、数学ってこういうふうに役に立つんだってことが分かるようになったよ」
「物体への照明の当たり方、色の付き加減なんかを計算するのに数学が大事なんだよ」
「高校生のうちは分からないと思うよ」
長男は自分でやりたいことを見つけてさらに深めていくなかで、勉強の大切さを感じたようです。
結局のところ子ども自身が「勉強って大切だなあ~」と実感しなければ、いくら親があれこれ言ったところで馬の耳に念仏なんですよ。
とはいえ、私も教育現場に関わってきた中で、勉強の必要性を伝えなきゃいけない場面にであったことがあります。
そのときどう伝えたのか?
次のページへ続く。
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