「いじめはダメ!」とわかっていても、いじめをしてしまうもの。
みんな仲良くさせようとすれば、いじめにつながる可能性。
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
今回は前回のブログいじめを乗り越える力!親の励ましに子どもが追い詰められるに関連して、『なぜ、いじめがなくならないのか?』『いじめを防ぐには?』について考えてみます。
その前に、僕は最近1dayファスティング(断食)に参加したんです。
ファスティング1週間前から、指示されたものを飲んだりアルコールも控えめにしていました。
そして、ファスティングの翌日は、指示されたとおりにして、胃腸に負担のかかるような食べ物や飲み物、動物性油やジャンクフードなどを控え、大好きなアルコールも飲みませんでした。
そして、4日たっている今も、かなり気をつかった食生活にして、アルコールは1週間ぶりの明日に飲もうと思っています。
アルコール大好きの僕にとって、1週間飲まなかったというのは、今まで記憶にないです(笑)。
ファスティングするまでは、「休肝日を作ったほうがいいだろうな」と、頭ではわかっていました。
でも、「やっぱり飲みたいなあ」という気持ちのほうが強くて、なかなか休肝日がとれないことが多かったのです。
今回は『いじめ』をテーマに書くのに、いったい何の関係があるのかと思われていますか?
いやいや、実はすごく関係ありますよ。
理性だけではいじめをなくせない
ではいったい、どんなことが関係あるのか?
それは『理性』と『本能』。
「お酒を飲まない日があったほうがいい」と理性で思っていても、つい飲んでしまうのは、「飲んだ方が心地良い」という本能のほうが勝っちゃうからです。
いじめを止めることが難しいのは、この『本能』が影響しているわけです。
理性では「いじめはダメ!」「いじめている人がいたら止めたほうがいい!」と思います。
だから道徳でいじめについて考えても、そういう理性の答えが返ってくるものです。
ところが、実際に自分の身近な人ががいじめを受けていたり、自分の身近な人がいじめをしていた場合は違ってきます。
それは、「止めさせたいけど、注意して自分がいじめられたら怖い」という、『理性』よりも『本能』のほうが勝っちゃうわけですね。
僕がファスティングをするまで、休肝日を作れなかったのと同じなんですよ。
いじめは集団維持の本能
ところがファスティング以降もアルコールを飲んでいないということは、いまだに理性が勝っているということです。
それは、ファスティングによって体重や体脂肪が減少してきたり、皮膚の調子が良くなったり、目に見えて自分の身体の調子が明らかに良くなっているから、理性で実践していたはずのファスティングが、本能で心地良いと感じているわけですね。
さらに他にも、いじめに関して厄介なことが、人間に備わっています。
次のページへ続く。
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