岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ欠点を指摘されたくない!子どもが素直に聞かない理由とはからの続きです。
以前は片付けや掃除をしなかった僕。妻から指摘されて「わかっちゃいるけど、やる気にならない」ということが多かったのです。
ところが今では、率先して片付けや掃除を行うようになっているんです。
「やる気になる、ならない」この違いは、どこからやってくるのでしょうか?
そのキーワードが『快』と『不快』なのです。
快と不快が行動の原動力になる
人は行動した後に、感情が発生します。
それは脳の扁桃体(へんとうたい、扁桃核ともいう)が刺激されて、『快』(心地よい、気持ちいい、好き・・・)か『不快』(心地よくない、気持ち悪い、嫌い・・・)を感じるということなのです。
この扁桃体を刺激されたとき、海馬(かいば)という部分が記憶に長く残しておくかどうかの選別をすると言われています。
「不快な記憶は、もう経験したくない」ですし、「快の記憶は、また経験したい」と思うのが自然ですよね。
そうなれば、不快だと思うことは「イヤだ!やりたくない」と、後ろ向きな行動意欲になりますし、快だと思うことは「よし!やるぞー!」と、前向きな行動意欲になります。
片付けや掃除をやろうとしなかったときの僕は「片付け・掃除は面倒くさい」という気持ちが強くありました。
おそらく自分が生きてきた中で、片付け・掃除で快よりも不快な経験のほうが強く脳へ記憶されていたのでしょう。
ところが、一昨年に新築賃貸マンションへ入居してからは、誰も使っていないまっさらでピカピカの部屋に感動し、このきれいな状態で過ごすことに生まれて初めてのとてつもない快を感じたのです。
そうなると、このきれいな状態をずっと維持していくことが、僕にとっての快へと記憶が変わっていったのですよ。
そうそう、そういえばこんなことも思い出しました。
次のページへ続く。