子どものいじめ早期発見に親と教師が心がけておくこととは?
怒りの取り扱いアドバイザー&元中学校教師
いなっちこと、稲田尚久です。
いじめの問題。
教師をしていて一番悩みます。
道徳だけでは解決しない
道徳教育に力をいれないから思いやりが育たない。
だからいじめも減らない。
そのように言われる方もいらっしゃいます。
たしかに道徳は必要です。
人の気持ちになって考える。
すごく大切。
道徳の授業プリントに
「私は人を傷つけないようにしたいです」
そう書いた子どもが、友達の悪口言いまくっていたりします。
心が満たされていなければ優しくなれない
授業では良いことを書ける。
でも、実際の行動は正反対。
心の部分で感じたことでなく
こういう問題にはこう書けば
〇がもらえるだろうと
頭だけで考えた答えを書く生徒もいます。
自分の心が満たされていなければ、人のことまで思いやることはできないのです。
心が満たされないから誰かを支配する
いじめる子どもを叱る。
もちろん必要です。
でも、それで終わってしまえば再び起こります。
いじめる側の心のコップの中には何があるのでしょうね?
・さみしさ
・悲しさ
・虚しさ
多くの場合、こういったマイナスな感情でいっぱいです。
たとえ、学校で仲間とはしゃいで楽しそうにしていても
本当に心が満たされているかどうか分かりません。
いじめは被害者も加害者もケアが必要
いじめるほうも、いじめられるほうも、表情や行動に変化が現れます。
「いじめとは思わなかった」
と、記者会見などで学校側の説明がたまにあります。
いやいや、そんなことないと思います。
教室の様子が違ってきますよ。
僕は経験ありますが、教室の空気感が違うんです。
例えば、いじめられている生徒が授業で発表したときなどに、周りが冷たい目線でみるとか、冷ややかな空気を感じます。
または、逆に不自然な笑いが起きたりもします。
子どもの微妙な変化を見逃さないこと
なんか様子が気になるな?
先生がそう思ったら、親御さんに遠慮せず聞けばいいです。
逆に親御さんが思ったら、先生に遠慮せず聞けばいいです。
「僕はいじめられている」
って、言える子どもは少ない。
親に心配かけたくない。
いじめられているなんて恥ずかしい。
言えばいじめがもっとひどくなるかも。
子どもはいろんな心配をしますからね。
でも、知られたくないけど気づいてほしい
そんな複雑な思いを抱えています。
いじめはなくなるとは思いません。
でも、ちょっとした空気の変化を感じ取り
子どもたちの心のコップの中身に目を向ける。
そんなことの積み重ねで
減らしていくことは可能だと思うのです。
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