教師時代、最後に勤務した中学校でのこと。
早期退職する2年前に、その学校は新築校舎となり、職員トイレもすごくきれいなトイレとなったことで、僕は毎朝きれいなトイレで用を足すことがとても心地よかったんですね。
朝来たときに、汚れた状態で用を足すののが、すごく不快に感じたので、毎日きれいな状態で用を足したい、それに僕だけじゃなく他の先生もそのほうがいいだろうと思って、その日から2年間退職するまで、ほぼ毎日早朝6時すぎには学校へ到着して職員男子トイレを掃除し続けました。
そこまでやろうとしたのは、ただ単に不快を避けるだけだったら、続かなかったと思います。当時を思い返すと、次のような気持ちがあったなあと思います。
・きれいなトイレで用を足して、一日のスタートを気持ちよく迎えたい。
・他の先生の役にも立ちたい。
・トイレを毎日掃除すれば、たぶん自分の運気も良くなるだろう。
こういった、前向きな気持ちのほうが強かったから続けられたんです。
さあ、ここまでブログをご覧になっていると「これは子どもも同じだ」とお気づきになったかたも多いことでしょう。
子どもを不快にさせて行動させるのはやめたほうがいい
「片付けなさい!」「宿題しなさい!」とガミガミ怒って無理やりやらせても、怒られるという不快を避けるために嫌々しょうがなくやるだけになってしまい、自分から「やるぞー!」という前向きな行動にはなりにくいわけです。(もちろん、例外もありますが・・・)
子どもが「このままではいけない」とか「ヤバイ!やらなくては」と思わないかぎり、本気で自分から行動を起こそうとしないのですよね。
僕は子育て講演会や子育て座談会で、「子どものすべき課題と親のすべき課題を分けて考えましょう」とか「親のすべき課題は、勉強しない子どもを見てイライラしない工夫や、子どもを認めて笑顔で関われる工夫をしたほうがいい」といったことを伝えています。
それを実践されたお母さんがいらっしゃいまして、このようなコメントをいただきました。
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