自分のイライラや怒りの感情に、罪悪感や自己嫌悪を感じていませんか?
自分も子どもも許せなくなっていませんか?
岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
アンガーマネジメントの講演をさせていただいた、総社中学校全校生の皆さんの感想が届きました。
僕は子ども達へ講演するとき、『怒る』ということについて悪いイメージを持ってもらわないよう伝えています。
あっ、でも勘違いしないでくださいよ。怒ることを推奨しているわけじゃないですから。
怒ってもいいと講演で伝えると中学生の心が楽になった
『怒り』というのは、『自分の身を守るため』の人間に備わった『機能』や『役割』ですから、なくすことは難しいのです。
さらに『喜怒哀楽』の感情表現の一つとして備わっているわけですから、怒りだけでなくどの感情もとっても大切なものなんですよ。
もともと人間に備わった怒りを、我慢したり抑え込んだり、無かったことにしてしまうのは、知らず知らずのうちに自分の身体や心を傷つけてしまっているわけですね。
怒りとは上手に付き合って、怒るときには上手に怒れるようになる。それができるようになるための心理トレーニングが『アンガーマネジメント』ってことなんですよ。
講演で伝えていることを、中学生の皆さんはとても真剣に受け止めてくれています。
自分は私生活でも怒ってしまう場面が沢山あって、怒ってしまった後に「なんであんなに怒ってしまったのだろう」と自分が少しずつ、きらいになってしまっていました。
でも今日の講演を聞いて、私の生活にも活かしたいと思ったのが「怒るのをがまんしなくてもいい。」という考えです。
怒るのをがまんするとストレスが溜まってしまうこと、自分を傷つけてしまうこと、そこまで考えると「自分も人間だから表現を表に出すことは、おかしいことではない!」と自分でも考えることができました。
しかし、少しイラっときただけではダメだから、許せる心を広げて自分も周りの人達も楽に楽しく生活ができるようにしたいと思いました。
すばらしいですね。小さな出来事でイライラしないために、他人を許せる心を広げることを意識する。
そして自分と周りの人が共に楽しく生活できるために、何をすればいいかを考えていく。
とても大切なことを覚えてくれていて、本当に嬉しいです。
親も教師も子供も自分の「べき」を見つめ直す
怒りで言い合いになったりする時は、それぞれの「べき」があって、その人にとっては正しい「べき」でも相手にとっては正しくないかもしれない。
そういう自分の理想のちがいから言い合いだったり、怒りが生まれることがわかった。
衝動のコントロールで6秒待つ思考のコントロールで「まあ許せる」に範囲を広げる、自分も相手も大切にする伝え方を守って自分の怒りをコントロールしていきたい。
完ペキな人間なんていない。
だからこそ、自分をきずつけず、それぞれの「べき」を尊重したい。
『完璧な人間なんていない』と、僕は講演でいつも伝えています。
なんでもかんでも「自分が正しい!」「おまえが違う!」って思っていたら、人とぶつかることばかりになってしまいます。
自分だってよく考えてみたら、失敗したり足りないことだらけです。
だからこそ、他人に対して『まあ許せる』の範囲を広げて、相手を尊重する気持ちを持つことですよね。
そのことを、こんなにしっかりと理解してくれて感想に書いてくれていることに感動しましたよ。
これは、大人や親も見習わなくてはいけませんね。
ついつい子どもへ対しては「こうあるべき!」「親が正しい!」と思って接しがち。
親だって先生だって完璧じゃないし、失敗もします。
親や教師は子どもより上で、子どもは下の存在だと思うから、子どもへ自分たちに『こうあるべき』を押し付けすぎるんだと思います。
子どもと言えど、人格ある一人の人。
もう少し、子どもを信じて任せてみませんか?
子どもにいろんな経験させてみませんか?
「学校での問題をゼロにすることは不可能です。子どもはいろんな経験を積んでこそ成長していくものです。」
と総社中学校の校長先生は言われました。
その通りだと思います。人生は順風漫歩に進んではいきません。
いろんな経験をしながら、そこで学び成長するもの。
失敗と思えることも、実はとっても大切な貴重な経験。
だから「失敗なんて言葉はない!」と、子育てに成功も失敗もない!出来事の意味づけを変えるだけと、以前のブログへも書いています。
親も毎日の子どもとの関わりに一喜一憂せず、「まあいっかー!」って思い、そして「私って頑張ってる!」って思ってくださいね。
自己嫌悪になると『怒りの燃料』になりますから、子どもへイライラしても自分を責めず、自分を許してやりましょう。
子どもへイライラするってことは、子どもへ一生懸命な証拠ですから。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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