怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
NHK朝の連続テレビ小説を毎日見るのが楽しみの一つ。見られないときは、録画して見てます。
さて、4月から始まった『なつぞら』。昨日は、すごく心にしみるシーンがありました。
NHK朝ドラ『なつぞら』に子育ての本質があった!
主人公の『なつ』の父は戦争で亡くなり、父の戦友が孤児となった『なつ』を引き取って北海道の十勝へ連れてきます。
連れてこられた家に草刈正雄さん演じる頑固爺さんが、『なつ』へ最初は冷たく接するのです。
でも『なつ』は、この家で住むなら働くと覚悟を決め、毎日朝4時に起きて酪農の仕事を手伝い始めます。
そして1週間経ったとき、頑固爺さんは『なつ』を連れて町へ行き、『なつ』が自分の手で絞った牛乳で作ってもらったアイスクリーム食べながら、頑固爺さんはこんなことを言いました。
一番悪いのは、人が何とかしてくれると思って生きることじゃ。
人は人を当てにする者を助けたりはせん。
逆に自分の力を信じて働いていれば、きっと誰かが助けてくれるんじゃ。
お前はこの数日、本当によく働いた。
そのアイスクリームは、お前の力で得たものだ。
お前なら大丈夫だ。
だからもう、無理に笑うことはない。
謝ることもない。
おまえは堂々としてろ。
堂々とここで生きろ。
僕も妻も、このシーンは涙が自然とあふれてきましたね。
『なつ』が新しい家に慣れるために、無理やり笑顔を作ったり、なにかがあればすぐに謝ったり、一生懸命に気をつかって生きていたことを頑固爺さんは見抜いて、こういうことを言ったわけです。
ドラマですが、僕はすごく心に染みるシーンでしたし、
「無理に笑うことはない。謝ることもない。おまえは堂々としてろ。堂々とここで生きろ。」
と言った言葉が、すごく子育てにおいても大切だなあと感じたんですよ。
子どもが頑張った過程を認め自信を持たせること
子どもは親へ認めてもらうことが、何よりも嬉しいことです。
前回のブログ子供の長所も短所も認める!子育てはありのままを全て受け入れるでも書きましたが、何か特別なことができたときに親が喜べば、子どもはまたそれをやろうと頑張ります。
でも頑張ってできることばかりではないですよね。できないことのほうが多いです。
それでも子どもは親に喜んでもらうために、一生懸命に頑張り続けます。
頑張ってきたこと自体を親は「がんばったね」と認めてやれば、子どもは安心できるんですよ。
ところが親も欲が出て、「あなたの努力が足りない」「もっとできる」と頑張らせようとする。
親の求めていることができれば喜び、できなければ悲しんだり、怒ったり・・・。
子どもは苦しくても本当の気持ちを出すことができず、親の要求に応えられない自分を責めていきます。
今回紹介したドラマのワンシーンのように、子どもが一生懸命に頑張った過程を認めて、自信を持たせてやる声のかけ方が子育てではすごく大切ではないでしょうか?
ありのままの自分で堂々と生きることの大切さ。
朝ドラ『なつぞら』から気づかせてもらえました。
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