怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
津山まちなかカレッジ事務局主催の「部下をやる気にさせる叱り方」で、2月8日講師を務めさせていただきます。詳細はこちら➡津山まちなかカレッジ
叱るというのは、『相手の成長のため』に伝える手段です。でもこれを、『相手をコントロールするため』に使うのは大間違い。上司という立場を利用して理不尽なことを言うのは、叱るのではなく『パワハラ』
これは子育てでも同じで、親が子どもより優位な立場でいるために、子どもへ有無を言わさず一方的に言い負かすような叱り方はダメですよ。
怒れず物に当たる子どもの心境とは?
すごく気になった感想を紹介します。
どうすればお母さんに言いたいこと言えるかな?私いつも言いかえせず物にあたってしまいます。おしえてくれませんか。
僕は子ども対象講演で、必ず伝えることが「怒るときには、次の3つのルールを守ろう!『人を傷つけない』『自分を傷つけない』『物を壊さない』」と話しています。
この子どもは、僕の話をすごく素直に受け入れてくれていたんだと思います。だから、お母さんに上手く言いかえせない自分が物にあたってしまうのはいけないことだって感じたのでしょう。
そして、うまくお母さんに言いかえせない自分に、ふがいなさを感じるのかもしれません。
親の言うことを聞くのがいい子だと思わない
子どもは大人に比べてボキャブラリーが少ないです。言葉で上手に伝えるのは苦手。それなのに、親は子どもを叱るとき言葉巧みに子どもへ一方的にまくしたてて責める。それって、あまりにも過酷すぎませんか?
この感想を書いた子どもの親子関係も家庭状況もわかりません。でも、お母さんに言いかえせないからしかたなく物にあたっていたことを、自分自身で反省している健気な姿に、僕は何とも言えない気持ちになりました。
子どもは素直です。親から叱られたとき、ふてくされたりするかもしれませんが、本心は親から好かれたいんです。叱られるのは、自分が悪いからって思っちゃうんですよね。
子どもが言うことをきくのが良い子だなんて、それは違いますよ。自分の感情を素直に出せて、自分の言いたいことが言える。これが健全な子どもですから。
親は子どもより上、子どもは未熟だなんて思わないでください。子どもも一人の人間として見ていってほしいです。
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