怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
豊橋市の小学校教諭体罰について。
愛知県の大村知事の記者会見がありました。
「体罰をした教員へ特化した研修が行われていないので、研修を見直すべき」
とのこと。
ちなみに、今回の体罰についてのブログはこちら。
反省させるだけの研修は効果が薄い
どのような研修になるのかわかりません。
もし、僕がその研修を考えるなら一番にこれをします。
『不満や本当の気持ちを吐き出させる』
えっー!?なんで?
と、思われる方もいるかもしれませんね。
実は、強制的に反省させるのは効果が薄いです。
意味がないと言ってもいいくらいです。
無理やり反省させるから反省しない
子育てや教育現場で反省させること、いっぱいしました。
まだ教師なりたての頃。
何度言っても授業中騒ぐ生徒。
どうしたらよいものかと班長と相談。
私語の回数を班長がチェックして、10回以上あったら帰りの会で反省文を書かせたことも。
でも、ほとんど効果なし。
だって、無理やり反省させられるから。
同じように子育てでもありませんか?
「ほら、ちゃんと謝りなさい!」
謝りなさいと言われて謝るとき。
ほとんど心がこもっていませんよね。
負の感情を吐き出しさないと反省できない
では、どうすればいいのか?
最初に述べたように不満だとか本音を出させる。
【負の感情】をまず出し切ったほうがいいです。
暴力をふるうということ。
そこへ至るまでのそれなりの理由があります。
もちろん、どんな理由があろうともダメです。
ただ、その加害者本人の気持ちにふたをしたままでは、本当の反省はできない。
自分を振り返ることが反省への第一歩
生徒が友達をなぐったとき。
まずは気持ちを聴くようにしていました。
僕「どういうことがあったん?ちょっと教えて」
生徒「あいつが俺の言ってほしくないことをみんなの前で言ったけえ、クソ腹立って・・・」
こんな感じで、時間はかかるけどもじっくり耳を傾けることからやっていました。
そうしていくうちにだんだんと、自分の中で気持ちの整理もついてきます。
そうなれば、自分のやったことで何がいけなかったのかも、自分で気づくことができます。
抑圧された心を開放することが真の反省となる
体罰をした先生。
あくまでも僕の推測です。
親子関係でなにか問題があるように思えます。
力でねじ伏せることを、当たり前に行う。
それは、自分自身がどこかで押さえつけられてきた。
そういった経験があるのではないか?
過去の自分を振り返り、
・自分がどんなことをされたか?
・今自分がやってきたことは?
・これからの自分はどう生きるのか?
研修というよりも、カウンセリングでしょうね。
もちろん、研修の中でこれからの自分を新しく作っていくためのスキルは必要です。
アンガーマネジメントがアメリカで軽犯罪の強制プログラムへ組み込まれているのは、そう言った理由があるからでしょう。
アンガーマネジメントは今後ますます必要性を感じますね。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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