岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
今では末娘も孫も次男もいる我が家ですが、2年前は、次男も末娘も一人暮らしをしていました。
そんなときの夕食。妻がしみじみと子育てについて話してくれたことがあります。
子どもが家を出て、好きなものを好きな時に作って食べれて最高だよね。
ずっと子どもの帰宅時間に振り回されてたからね。
子育てって、子どもに振り回されるもので、子どもは親の思い通りに動かないもの。
逆に、親の思い通りに動く子どもは危ないよ。
話をしてくれたことのポイントだけを抽出していますが、妻の言葉には重みがありますね。その通り!
子どもを親の思い通りにコントロールしようとするから、子どもへイライラしちゃうんです。
それは、親に限らず、子どもを指導する立場や部下を指導する立場でも同じ。
子どもへ不適切な指導をする人とは?
この妻の話をきいたころ、岡山県小学生バレーボール連盟指導者・保護者合同研修会へ登壇させていただきました。
岡山県小学生バレーボール連盟では、『体罰・暴力・暴言 撲滅宣言』を掲げられていて、そのために「ぜひ講演をお願いしたい」と依頼をいただいたのです。あらためて心よりお礼申し上げます。
講演が始まる前に、連盟の会長や理事長と話をする中で、「全国的にまだまだ、子どもへの暴言やパワハラ的な指導が後を絶たない」ということを聞かせていただきました。
それを聞いて思ったことは、子育ても、教育も、スポーツも、部下育成も、不適切な指導や関わり方をする人には共通点があるなあと。
それは『相手を変えようとする』ことです。
素晴らしい指導者や経営者は、部下をかえようとばかりしません。それは子育てで親も同じ。
経営の神様と言われる松下幸之助さんも、部下の短所よりも長所を見るということを意識されていたことが有名です。
では、健全な人は何を意識しているのか?
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