怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
一昨日は妻の実家がある愛知へ行ったのですが、名神高速が京都南ICから25kmの渋滞。
どうせ渋滞するなら、一般道路での渋滞のほうがタダなのでいいやと思って、京都南ICを降りて国道1号線へ。
しかし予想通り、途中の京都東IC付近で国道1号線も渋滞。
わかっていたことなのに、物事がスムーズに進んでいかないことが、いざ目の前で起きると、イライラ感を出してしまい、そういうときの僕の癖「チッ!」という舌打ちも打ってしまいました。
アンガーマネジメントを学んでも反省する出来事が!?
その翌日、妻の実家から妻とお出かけしたとき、地下鉄の切符売り場が長蛇の列。
切符を買いに行ってきた妻と僕はこんなやり取りをしました。
僕「時間かかったなあ。ふぅ~・・・。子どものいる列に並ぶから時間がかかるんだって!」
妻「ごめんね!だって、人が多くて別の列へ行けなかったんだし!切符を買ってきてもらったんだからいいでしょ!」
僕「だから俺みたいにICチケットにしておけばいいんだって」
妻「私はめったに乗らないから必要ない。そんなに早く移動したいの!?」
僕「物事は最短でスムーズに進めたいもん」
妻「1分や1秒早くすることがそんなに重要なことなの?あなたはそれが正しいって思うかもしれないけど、他の人は同じじゃない。あなただけが正しいと思っていることよ」
僕「うっ、・・・その通りじゃな」
妻に完敗です。でも、言われる通り。
僕が正しいと思っていることが、他人も同じじゃないんです。
アンガーマネジメント学んで、こうある『べき』は人それぞれ違うと、わかっているつもりでしたが、ついつい自分の『べき』を押し通そうとしてしまいました。反省。
今回は妻が僕の行動に、ズバッと指摘をしてくれたおかげで、自分の行動を振り返ることができました。
でも、これが親と子どもだったらどうでしょうか?
親の言うとおりに子どもが動くのは危険
「親が言うことは正しい」とか「親が言うとおりにするべき」といった親の信念を子どもへ押し付けていれば、子どもは自然と同じ信念を身につけていってしまいますよね。
僕も妻もアンガーマネジメントを一緒に学んだり、子育てや教育の分野について共に情報交換し合ったり、普段から自由に意見交換できているから、指摘をされても素直に受け入れることができます。
ところが、心配なのは、親の言うことを聞いた方がいいという信念を、幼い頃から極端に身につけている子どもの場合です。
なぜなら、親の言うことを聞いたときに「まあ!おりこうさんね」とか「いい子だね」といった言葉を浴びせられているから。
親の言うとおりにして、親が喜んでくれるという体験を積み重ねていると、自分で考える、親とは違う意見を言ってみる、という思考が生まれにくくなってしまいます。
だから親の言ううとおりに子どもが動いてくれることって、実は危険なことかもしれませんね。
あなたは、親の思い通りの子どもへ育ててしまっていませんか?
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