子どもを信じる ことができていますか?
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
前回のブログ感情はバランス が大切!悲しみも怒りも不安も必要な理由では、映画『インサイド・ヘッド』から感情について書きましたが、今回も映画について。
『インサイド・ヘッド』は小さなお子さんにも理解しやすいですが、中学生以上のお子さんをお持ちの親子で見てほしいお勧めの映画は、スピルバーグ監督の名作『シンドラーのリスト』です。
第二次大戦中ナチスからの虐殺からユダヤ人を一人でも多く救おうとした実業家のオスカー・シンドラーの話。
次男が高校生の頃ですが、この映画DVDをレンタルしてきて休日に一人で観ていました。
僕は一度観たことがあったので、次男がどんな感想を持つのか気になって聞きました。
シンドラーのリストを観た我が子の成長
僕「どう?」
次男「う~ん・・・何というか、ユダヤ人の虐殺に関わった人も戦争になる前までは普通に常識ある人だったと思う。映画の中でシンドラーが『自制心』って言ってたように、戦争は自制心を失わせてしまうんだなって思った」
僕「そうそう。お父さんも沖縄で戦争体験された方から話を聴いたとき『戦争は人が人でなくなる』と言われてたのが印象的だったなあ」
次男「それからシンドラーのように人を動かせたり何か大きなことを成し遂げる人って、やっぱり地位や財力も必要だなって。今まで地位や財力に汚いイメージを持っていたけど、そういうことも大切になることがわかった」
僕「すごいなあ!いろんなこと学べたなあ」
いやあ、驚きでした。次男はいろんなことを考えて観ていたんですね。
ただ戦争は悲惨だということだけでなく、シンドラーの生き方から人間の心理状態までいろいろ考えていたようです。
まだまだいろんなことが頭の中に渦巻いていたようで、その後一人でしばらく10分くらいは一点を見つめながら考え事をしていました。
「どうしたの?」と次男へ聞いたのです。
次のページへ続く。
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