親の 信念が感情 を生み出す。子どもは悪くない!
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
今日は、岡山県立和気閑谷高校1年生の皆さんへコミュニケーションスキルの講演をさせていただきました。
僕は小学校でも中学校でも高校でも、講演が始まったらまず「自分の座りやすい楽な姿勢で聴いてね。ただし、周りの人に足や手が当たるような座り方じゃなくって」と伝えています。
これ、自分が中学校教師時代は言えなかったことですよ。
感情が起きる原因とは?
「話を聴くときは姿勢を正して前を向いて先生の顔を見る」ということが、何よりも大切なことだと信じていましたからね。
さらに「良い姿勢で話を聴かせていないと、他の先生から指導ができていないと思われるに違いない」とも思い込んでいました。
僕がそう信じていることと、違ったことが目の前で起きるとどうなるでしょうか?
生徒が下をうつむいているとか、あぐらをかいているとか、そういった姿勢が目に入ると「おい!聞いとるんか!?」と声を荒げていました。
ところが教師を退職してからは、自分の信じていたことはどうでも良いことになっていったわけです。
教師と言う鎧を外した途端、すごくどうでもいいことだと感じることだらけになっていっちゃったのですよ。
聴きたくない話は、誰だって聴きたくない。大人もそうでしょ?
行きたくもない講演会に、PTA役員だから動員で行かされたとなれば、寝てしまって当然です。
だから僕は、少しでも興味を持ってもらおうと工夫はしているつもりですけどね。
また聴く姿勢が悪くても、感想を見ていたら聴いてくれてたんだというものもあるんですよ。
姿勢が悪いからと一方的に決めつけてしまうのは良くないです。
そういう人を見ると最近は「行きたくなくても来てくれたんだなあ。そりゃしょうがないわなあ。来てくれただけでありがたい」と思えるようになりましたよ。
結局のところ出来事に意味はないのです。ではどうして、感情が沸き起こってくるのでしょうか?
次のページへ続く。
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