いい子に育てる ことをめざしていませんか?
親が望むことを子どもが叶えてくれてたら要注意!
岡山発、思春期の子育てにアンガーマネジメントとコミュニケーションの研修・講演の講師、元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
妻とこんな会話をしました。
妻「先生の前ですごくハキハキと礼儀正しい子どもの中には、先生がいないところで裏の顔を持つことが時々あると思わない?」
僕「それあるわー!わかるなあ。そういう子いたわー。いい子でいることで親から喜ばれたり、いい子でいなきゃ親から怒られたり、こういう経験が元になっとるじゃろうな」
いい子に育てる って、危険なことなんです。
あなたは『親が望む子ども』に育てているのか?それとも『子どもが望んでいる親』になっているのか?どちら?
子どもの気持ちに共感して見守るお母さんとお父さん
以前こんなことがありました。
ある場所の駐車場に車を泊め、車を降りて歩いていると、なんと!駐車場の片隅で幼い男の子がお母さんの前で地面に寝っ転がっていたのです。
僕はその横を通りながら「どうしたんかなあ?」と声をかけると、お母さんはニコニコしながら「お兄ちゃんに負けて悔しがっているんですよ。」と、教えてくれたのです。
「ああー、そうかあ。お母さんは、この幼い男の子の気持ちに共感できているんだなあ。」
だから、すぐに立たせたり、怒ったりせずに、しばらく子どもに寄り添っていたんだなあと、すごく微笑ましい気持ちになりましたよ。
その後にお父さんも来られて、結局その男の子はお兄ちゃんとまたいっしょに楽しそうに歩いていきました。
子育てって、こんな感じで子どもを温かく見守ってやればいいんですよね。
ところが、その逆のパターンの方が多いこと。
「早く動きなさい!」
「いつまで寝転がってるの!」
「そんなことする子はうちの子じゃないよ!」
そうやって子どもを怒れば、子どもだって自分の気持ちをわかってもらえないから、さらに泣いたり怒ったりするわけです。
これがもっと酷くなれば、子どもは泣くことも怒ることも止めてしまいます。
無反応な状態。これは子どもの感情を奪ってしまうことで、『感情鈍麻』とも言い、とても危険な状態!
では、親はどうすれば良いのでしょうか?
次のページへ続く。
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