岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
先日、岡山県高梁市教育委員会主催『就学前人権教育研修会』で講師を務めさせていただきました。
対象は、幼稚園、こども園、保育園の教職員の皆様。
アンガーマネジメントとコミュニケーションについてお伝えさせていただきました。
アンガーマネジメントでは、怒りの原因は自分の中にある『べき』と説明しています。
・親はこうあるべき
・子どもはこうあるべき
・保育はこうあるべき
きっと参加された方は、毎日の仕事やプライベートでの自分の中にある『べき』をいろいろと考えられていたのだろうと思います。
この『べき』が、自分の理想通りになればいいのですが、そうはいきませんよね。
現実が自分の理想と大きく違っていると、そのギャップに腹が立つのです。そのことについて、自分自身のことを深く見つめなおせた方が、感想を拝見していると多かったように感じます。
アンガーマネジメントを知っているだけでは意味がない
特に印象的だった感想を紹介します。
『べき』自分と相手で違って当たり前なのに、イライラがたまっていると怒りをぶつけてしまうなと反省でした。
6秒のポイントや、子ども達に認める声かけ、叱る時も具体的に伝えることが大切だと改めて感じました。
職場だけではなく、プライベートの自分の今の気持ちを全部代弁してくださったようで、本当に心が先生のお話で救われました。
怒りを我慢するのではなく、自分の気持ちを客観的に見つめること。
現実を変えるのではなく、自分の見方、相手の怒りに対しても受け入れられるところもあったと考え直すことができたように思います。
今日、先生の講演を聴けて本当によかったです。
ありがとうございました。
『べき』のこと、怒りとの向き合い方、これらをここまで自分事として向き合うことができているって、素晴らしいことですよ。
こうやって、自分のことを見つめ直し考えることが、自分を変えていく一歩を踏み出すということだと思うんです。
時々「アンガーマネジメント、話を聴いたがことあって知ってはいるけど・・・」という方もいらっしゃいます。
でも、「知っている」と「使える」には大きな違いがあります。
ズバリいえば、知っていても使わないのであれば、知らないことと同じですからね。
知っているのであれば、まずは使っていこうとすることからスタートしないといけませんね。
行動を起こさない限り、何も変化は生まれません。だから講演や研修後に、実際に行動を起こせるかどうかなのです。
感情を伴う経験で子どもの行動意欲は変わる
行動を起こせるために何が必要なのでしょう?
それは、自分の感情が揺さぶられる経験だと思います。
「なるほど!」「へえー!」「おもしろい!」
こういった感情を伴った経験をすることで、行動を起こしていくきっかけになりますね。ここに僕はいつもこだわっているんです。
子どもが行動を起こしたり、変えたりするときも、やはり感情を伴っているかどうかですよ。
つまらない授業を聴くよりも、自分で楽しんで経験したことのほうが、よっぽど効果があります。
だから、親があれこれ言うより、子どもに経験させてやったほうがいいんです。
さてさて、今回の講演をお世話してくださった部長さんから、嬉しいお言葉をいただきました。
先生のお話は、元教員としての経験にもとづいた説得力のあるわかりやすい内容でした。
また、参加型の研修を取り入れてくださったので、参加者の研修意欲がとても高まったように感じました。
参加者から「とても楽しく学ぶことができました。例えが身近でイメージしやすい内容ばかりでした。またお聴きしてみたいです。」など、好評をいただき、関係者一同たいへん喜んでいるところです。
コロナの影響で開催が難しい状況だったにもかかわらず、様々な工夫をされて開催していただけたことに、あらためて感謝申し上げます。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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