怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
子どもも大人も心に栄養が必要!
認めてもらうとモチベーションは上がる
昨日は、岡山県倉敷市立茶屋町小学校で講演させていただきました。
講演終了後に、保護者のかたがわざわざ挨拶に来てくださったのです。
「どうしても稲田先生に来て欲しくて学校へ頼んで実現しました。」
「こんなに多くの保護者が参加されたのは初めてで、頼んだ私も嬉しいです!」
いやあー!そこまで言っていただけるなんて、大変恐縮です。
昨年講演させていただいた、倉敷市家庭教育推進講演会へ参加されていて、ぜひとも我が子の小学校へ来てほしいと学校へお願いしてくださったそうです。
さらに、今までで一番保護者の参加が多かったとのことで、推薦した立場としても嬉しかったとのこと。
こういった言葉を頂けることが、僕の心の栄養素で元気の源。本当にありがとうございます。
今回のように、自分のやっていることを喜んでもらえるということは、子どもだろうと大人だろうと嬉しいですよね。
特に、自分が一生懸命に取り組んでいることを認めてもらえることは、大きな喜びとなりますし、モチベーションへとつながっていきます。
人は、自分を認めてほしいという『承認欲求』があり、欲求の中でもかなり重要な位置を占めているんです。
それをわかりやすくしたのが、マズローの欲求5段階説というもの。
親は子どもの心へ栄養を満たしてやるだけでいい
これはご存知のかたもいらっしゃるでしょうが、欲求をピラミッド型で表しています。
ピラミッドの頂上にある『自己実現の欲求』は、とてもレベルの高い欲求。
「もっと自分を成長させたい!」「自分の目標に向かって頑張りたい!」
こういった、とても前向きな欲求で『成長欲求』ともいいます。
自己実現の欲求は、自分の内側からみなぎって出てくるもの。
親から「もっと頑張れ!」と言われて、みなぎってくるようなものじゃあありません。
大人だって、やらなきゃいけない仕事をしているときに「もっと頑張れ!」って言われるのは嫌ですよね。モチベーションはわいてきません。
だから親が子どもをやる気にさせようとして、あれこれ言わないほうがいいんです。
じゃあ、親ができることは何なのか?
承認欲求から下の4つの欲求を満たしてやることですよ。
これら4つの欲求は、足りなくなったら入れなきゃいけないので『欠乏欲求』といいます。不足すれば何としてでも満たそうとします。
その中でも『承認欲求』は、「自分の目標に向けて頑張るぞ!」っていうやる気に大きく関わってます。
ならば承認欲求が満たされなければ、自分の目標に向けて頑張れないのか?
そういうわけでもなく、目標達成できますよ。
ところが、次のようなことがあるんです。
お金、名誉、地位、権力・・・。自分の求めるものは全て得られたのに、なぜか心が満たされない。
こういう気持ちになる人は、「親に関わってほしいときに関わってもらえなかった」「親が認めてくれる言葉をかけてくれなかった」といった、欲求を満たしてもらえないまま大人になり、それでも自分の努力で自己実現の欲求を満たそうと頑張り続けてきたといったケースがよくあります。
自己実現の欲求を満たすことで、満たされなかった欠乏欲求を満たそうと必死になるんですよね。
親から欲求を満たしてもらうには、食べ物だけでなく心を栄養でいっぱいにしてもらうことが大切です。
そのためには、「ありがとう」「助かるよ」「うれしい」といった、なにげない感謝や喜びの言葉を伝えることなんです。
あなたは、子どもの心へ栄養を与えていますか?
そして、あなたの心は栄養で満たされていますか?
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