岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
『親が子どもを信じて見守る』
子育てで多くのことをする必要はないのです。子どもを信じて見守ることができれば、子どもは前へ進んでいけるのです。
母親の言葉が子どもの行動へ大きな影響
4年くらい前のことだったと思います。精神保健福祉士の研修で講演をさせていただいたときのこと。
講演終了後に頂いた感想で、すごく心動かされるものがあったので、紹介しますね。
子供の頃から感受性が豊かで、揺れ動きやすい所がありました。
兄の反抗期が終わったと同時に激しい反抗期に入り、今思うと、自分を守るための怒りだったのかなと思います。
学校にも行かずでした。
高校生の頃に人間関係に悩み、自分の感情コントロールがイライラしてできず苦しんでいた頃に母から
『変えられることは変える努力を。変えられないことは受け入れる努力を』
と言われ、子どもの頃のかけっこで一等賞をとった一生懸命笑顔の写真を送られました。
この言葉がその後の自分の考えや行動に大きく影響しています。
今日の先生の話を聞いて、この母の言葉をとても思い出しました。
ここまでご自身の事を振り返って書けるということに、感心した記憶があります。
自分のことをしっかり見つめることができたのは、過去の苦しんだ経験を乗り越えることができたからなのでしょう。
そして、乗り越えるきっかけとなったお母さんの言葉があったからこそでしょうね。
僕はこのお母さんすごいと思います。
激しい反抗期の時期に、親の理想を押し付けたり娘さんのことを否定するのではなく、ずっと信じて見守り続けていたのだろうと思います。
だからこそ、『変えられることは変える努力を。変えられないことは受け入れる努力を』という言葉が送れたんじゃないかと思うんですよね。
子どもがつまずいたとき、親はどんな言葉がかけられるか?
ついつい、先のことを考えて「〇〇しないほうがいい」「このままだとダメだよ」「どうするつもりなの?」と、親の心配や不安を優先してしまいがちです。
アンガーマネジメントでは、自分では『変えられないこと』『コントロールできないこと』に、いつまでもこだわり続けてしまったり、無理やり変えようとしてしまうようなことはしないのです。
『変えられないこと』『コントロールできないこと』は、変えられない現実を受け入れるしかないです。
それを受け入れたうえで、 自分にできる現実的な選択肢を探す。
今回紹介した感想のお母さんは、娘さんを変えることはできないし、コントロールすることもできないと分かったうえで、現実的な行動をとられていますよね。
他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる
アンガーマネジメントにおいても、これは基本の考え方ですし、人間関係で必ずといっていいくらいの基本ですね。
世の中の成功者は、共通してこの言葉を言い、自分自身を変えようと努力します。
人間関係で基本と言うことは、親子関係でも同じ。
親は子どもを変えるのではなく、親自身を変えることに力を注ぐようにしたほうがいいです。
親が変われば子どもは変わります。
不登校の子どもが変わる時って、親が変わったときが多いなあと感じます。
学校で友達にちょっかいをかけたり、落ち着かない子どもも、親が子どもを怒って変えることから、子どもの現実を受け入れて、親が関わり方を変えたら子どもも落ち着き始めるということも多いです。
親の子どもへの関わり方や、考え方が変わると子どもは変わるんですよね。
親が子どもへガミガミ言うことをやめて、子どもを信じることと見守ることに変化すれば、子どもは自分で前へ進んでいく力を出し始めますよ。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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