怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
あれこれ考えるより、まずはやってみる!
小規模校ならではの悩みがある
先日講演させていただいた、岡山県真庭市立余野小学校全校児童の皆さんからの感想が届きました。
ステキな表紙で綴じてくださり、ありがとうございます。
こちらの小学校は、全校児童17人のアットホームな小学校。
こういった小規模校って、みんな仲良く穏やかに過ごせそうって思いませんか?
実は小規模校ならではのお悩みもあるんです。
僕も同じような小規模校で育ったから、すごくそのお悩みがわかります。
なぜかというと、入学して(それ以前に保育園や幼稚園から)からずーっとクラス替えもなく、ずーっと変わらない同じ人間関係。
少しでも友達との関係がこじれると、すごく尾を引く可能性があるんですよ。
さらには地域も密接な関係があるので、「あそこの家は〇〇だから」といった、子ども達とは関係のないことまで親やさらには祖父母まで関係してきます。
だからこそ、自分の怒りの感情と上手に付き合えるようになっておくことが大切ですね。
親は子どもを見習うことも大切
さて、その感想にはとっても嬉しいことばかり書かれていて、その一部を紹介します。
おにいちゃんがリモコンをとっていやな気もちになりました。
その気もちをかきました。
そうしたら、おちつきました。
そのあとあそびました。
またけんかをしたときには、手にかいてみようとおもいます。
(1年生)
『書く』というのは、自分の手のひらに人差し指で、腹が立ったことを書いてみるという方法。
講演で伝えたことをさっそく家に帰って実践してくれたんですね。
きのうおねえちゃんとけんかして1・2・3・4・5・6を数えたらなんだかイライラがおさまりました。
なかなおりできました。
(2年生)
腹が立ったら『6秒待つ』というのは、子どもにもわかりやすいようですね。
6秒まつ時しんこきゅうとかができたらいいし、心のコップがフワフワことばでたまっていてほしいです。
(3年生)
トゲトゲ言葉を言ったり考えたりばかりしていると、イライラのもとが心のコップにたまっていくことを覚えてくれていたようです。
きのうお母さんが帰ってきたらお母さんは口ぐせのように「自分で考えなさい」と言うようになりました。
いなだ先生から教えてもらったことで少し学んだらしいです。
わたしもいなだ先生に教えてもらったことをいかせるようにがんばろと思いました。
(4年生)
子ども講演の後に、保護者対象の講演もさせていただいたときに「子どもに失敗させたり経験させることを大切にしてください」とお伝えしたことをお母さんは実践されているんでしょうね。
親御さんが実践していれば、お子さんもいっしょになってやる気が出てきます。素晴らしいことです。
家でためしてみました。
こうかばつぐんでした。
これからも、このことをいかしてがんばりたいです。
べきを考えることで、あまりおこることが少なくなりました。
(5年生)
誰もが持っている『こうあるべき』。
高学年になってくると、『べき』が自分と他人とは違っていて、それを認めることの大切さにすごく共感してくれますね。
いなっち先生の話で一番心に残ったことは「べき」を考えるということです。
ぼくはべきを考えてみました。
そしたらおこらなくてすみました。
(6年生)
すごいことです!自分の「べき」を冷静に考えてみるなんて。
親の方が、『べき』に縛られすぎていたり、『べき』だらけになっていたりしているのではないでしょうか?
子どもへ求める『べき』を、親も一度見直してみてください。
きっとムダな『べき』が多くあるはず。
子ども達のように、まずはやってみること。
そして、ちょっとずつでいいので続けていきましょうね。
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