怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
怒りを自分へ向けられたとき、あなたならどうしますか?
クレーム対応に活かせるアンガーマネジメント
福岡県田川市にある田川商工会議所の『クレーム対応向上セミナー』に登壇させていただきました。
クレーム対応に役立つ!アンガーマネジメント
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僕もこんなセミナーできるんですよ。
さてさて、クレームと言えば『怒りをぶつけられる』ことが多いですよね。
たまに質問であるんですよ。「怒りを向けられたらどうすればいいか?」って。
2年ほど前に、岡山県立某高等学校の先生方へアンガーマネジメントをお伝えさせていただいたときのこと。
参加された先生から次のような感想をいただきました。
私はどちらかと言えば、家庭などでは怒りを向けられることの方が多く、他にも最近の生徒は目上の人の「怒り」に対しての「慣れ」が少なく、ショックを受けることが多いと感じるからです。
教員がアンガーマネジメントを身につけることは、生徒にとっても有効だと思いますが、怒りを向けられたときの対処法(相手に対し及び自分のメンタル)も身につけることができれば、生徒へも伝えることができると思いました。
怒りを向けられる、ぶつけられる。このときも、まず【6秒】待つことです。
そこで自分も腹が立つようなら、相手を【許せるか?許せないか?】考えてみればいいです。
でもおそらくこの先生は、怒りをぶつけられて凹んでしまったり、辛くなったり、我慢をするしかないときの対処法を知りたいのでしょうね。
子どもの第一次感情を考えれば冷静になれる
そうならないためには、まずは相手の『怒りの土俵へ乗らないこと』です。
相手の怒りをぶつけられて、そこで戦ってしまうと、ろくなことになりません。
まずは6秒待って、相手のことを考えてみましょう。
・なぜ怒っているのか?
・何を伝えようとしているのか?
・怒りの裏にあるネガティブな感情は何か?
怒るということは何か伝えたいことがあるはず。それが『リクエスト』なんです。
じゃあ、どんなリクエストなのか?
そのリクエストは、受け入れるのか?受け止めるのか?
まずは、相手が冷静になるのを待って、真剣に耳を傾けてみましょう。
心のコップへネガティブな感情(悲しい、苦しい、疲れた・・・)が、こぼれそうなくらいたまっていると、怒りやすくなります。
まず最初にたまるネガティブ感情なので、これを第一次感情といいます。
その第一次感情が「バッシャーン!」とあふれたときが【怒り】となるのです。
だから第二次感情といいます。
怒っている相手はきっと、心のコップへなにか第一次感情をためています。
それは何でしょうか?「疲れてる?」「つらい?」「苦しい?」「不安?」・・・。
第一次感情をわかってあげるだけで、相手の気持ちが落ち着いてきます。
これは子育ての場面でも同じですよ。
特に思春期ともなれば、親へ対して『反抗的』『無視』といったことをする可能性があります。
でも、子どもの第一次感情を考えてください。
学校生活での『疲れ』、勉強が難しくて『しんどい』、友達とうまくいかなくて『不安』・・・、ありとあらゆることが、第一次感情となっていますよ。
そうなると、時には「うるさい!放っておいて!」「うざいんじゃ!」といった、投げやりな言葉を親は浴びせられるかもしれません。
でもこんなときこそ親は、ちょっと冷静に対応しましょうね。
腹が立っても『6秒』待つんです。
そして、子どもが自分の言いたいことを言えていることは、親の顔色をうかがうことなく意思表明できているから、すばらしいこと。
「自分の意志をハッキリ言えるようになったんだなあ」
「これは大人への成長の証だ!」
こんなふうに受け止めてあげましょうね。
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