岡山コミュニケーション研修講演企画・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
昨日は、岡山県玉野市立大崎小学校の保護者の皆様へ講演させていただきました。
今回はアンガーマネジメントではなく、『子どものやる気を引き出す親の関わり方』について。
子どもが自分からやる気をもって行動してほしいと思いませんか?
いったいどうしたらいいのか?それは、とても簡単!
親があれこれ子どもへ言わないことです。詳しくは、ぜひ僕を講演で呼んでくださいね。ZOOMでも可能です。
約束を守ると言って守れないのが子ども
さて、講演のなかで、「子どもは見通しを立てるのが苦手なんです。だから、ゲームを買うとき『時間の約束を守るから!』って言うんですよ」とお伝えしました。
このことと似たような感想が、かなり前のことですが講演をしたときにありました。
子どもが犬を飼いたいと言ったので、犬を飼うときに約束事をきめて飼い始めたのです。
トイレの掃除をしない。エサをあげない。自分のことをしていたら、犬をほったらかす。
など、多々あるのです。
こういうときは、私が犬の世話をして「たのしー、きれいになったー」とポジティブにやり続けたら良いのでしょうか?
怒って片付けさせるのは悪いとはわかってますが、なかなか変わりません。
このケースついて『怒る目的』は、何なのでしょう?
①犬を飼う約束を子どもに守らせたい
②犬を死なせないよう大切にさせたい
このように2つに分けられます。
①が目的なら親は『何度も言い聞かせる』とか、『子どもが世話をするまで一切親は手出しをせず待つ』ということもできます。
でも、犬の世話をしないことで犬が弱ってしまうかもしれません。
極端と思われるかもしれませんが、そのことで子どもが初めて『約束を守ることの大切さ』に、気づくことができるわけですね。
②が目的なら、このかたが書かれているように、まずはお母さんが世話をして見せて、子どもに『世話する楽しさ』を伝えるとか、世話をしないと犬にどんな影響がでるのかを『子どもへ教える』といったことが考えられますね。
そしてもっと大切なことがあるのです。それは、犬を飼うとなったときに、親がどういう見通しを持っていたのかということです。
・子どもは必ず約束を守ると信頼していた?
・子どもは約束を守るって言っているんだから、「まあいいかな」といった見切り発車だったのか?
約束を守れると信頼していたならば、お子さんを信じて手を出さない方がいいです。
見切り発車ならば、ある程度は目をつぶってお母さんも一緒に世話をしてサポートしたほうがいいでしょう。
どちらにせよ最初からずっと100%子どもが世話をするだろうと思うのは、理想が高すぎるような気がします。
子どもだろうと大人だろうと、ちょっと抜けたり飽きたりするものです。なんでも「徐々に出来るようになる」を目標にするのがいいでしょう。
子どもは見通しを立てるのが苦手だと理解しておく
私たちは怒るときに、「本来の目的は何だったのか?」を忘れてしまったり、焦点がぼやけてしまうことがあります。
怒ることで何を伝えたいのか?
怒るのであれば、目的と責任をもって怒りましょうね。
そして、子どもは見通しを立てるのが苦手だということを理解したうえで、約束をしましょう。
子どもは今に夢中で今を生きていて、さらに楽しいことが大好きです。
ゲームを買うときに「絶対に約束守る!」というのも、今自分の目の前にあるゲームが手に入るのであれば、「それくらいできる」という、見通しの甘さをもつのが子どもの当然の判断。
だから、親は「子どもはそういうもんだよね」って、理解した上で許可を出しておく方がいいと思いますよ。
アンガーマネジメント、コミュニケーション、子育て
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