怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師いなっち先生こと稲田尚久です。
【話は最後まで聴く】
あなたは子どもの話を最後まで聴いていますか?
『聴く』を心がけていますか?
自分の勝手な解釈してませんか?
昨日は、津山市生涯現役促進協議会主催『まだまだ現役!55歳からの人間力向上セミナー』の第4回目。
『相手から信頼される聴く(質問)技術』へ登壇させていただきました。
全5回すべてを担当させていただいてます。
『聴く』ことって、できているようでできていないんです。昨日のセミナーでは、聴き方のコツやポイントを実際に体験していただき、笑って楽しみながら学んでいただきました。
夫の勝手な解釈で不機嫌になる妻
去年のGWでのこと。広島へ向かって博多行の新幹線に乗っていました。新幹線は込み合っていて、通路へ立っている人もいます。
僕の側に立っていた夫婦らしき人の会話が耳に入ってきたのです。
妻「やっぱりGWは多いね」
夫「福岡行くんだったら東京からは飛行機で行ったほうが早くて安いんだ」
妻「でも、敢えて新幹線で景色とか旅行を楽しみたい人もいるんじゃない?」
夫がさえぎるように
夫「俺は出張で行くから、飛行機でいい」
妻「いや、私が言いたいのは、そういうことじゃなくって」
夫「LCCで行ったら新幹線よりも安くつくからね」
妻「・・・・」
奥様らしき人は、旦那には何言っても話にならないって感じで不機嫌そうでした(笑)
そばで聞いていて、こりゃまったく会話がかみ合ってないなあと、思わず笑ってしまいそうになりましたよ。
自分の言いたいことを言うだけで言って満足する夫。自分の言いたいことを理解してもらえない妻。
これじゃあ、まったくコミュニケーションとして成立しませんよね。
子供の話を最後まで聴くだけでいい
今回紹介した事例は夫婦の会話ですが、大人でも自分の話を聴いてもらえなければ不満ですよね。
子どもだって同じです。しかし我が子のことになると、ついつい先走って口を挟みたくなるもの。
それは親心のつもりかもしれませんが、子どもにとっては不満です。
・顔や目を見ない
・適当なあいづち
これでは聴いてもらえたという実感はないですよね。
さらにやってはいけないことがあります。
・聴いている内容を自分の都合で解釈する
・子どもが話し終えたら、なんと言ってやろうかばかり考えながら聴く
こうやって聴いていると、子どもの言いたいことの本質を理解できませんよ。
まずは、『子どもの言いたいことは何だろうか?』ということに意識を向けて、最後まで聴くようにしましょう。
そのときのポイントは
①批判や評価をしない
②話をさえぎらない
③子どもと言えど、自分と性格や価値観は違う
④自分の思っていることと子どもの思っていることは同じではない
⑤子どもにとっては、言っていることは正しい
子の5つのポイントを大切にしてほしいです。
親は自分の都合のいいように理解し、聴いた後に自分の言いたいことだけを言うことになりがちですから。
とにかく、まずは子どもの言いたいことは何かをじっくりと聴く意識をもってくださいね。
これは親子関係だけでなく、夫婦関係でも職場の上司と部下の関係でも言えることです。
話は最後まで聴き、相手の言いたいことをまずは理解するようにしましょうね。
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