高校生に怒りをぶつける!あなたの怒り方は上手く伝わっている?
怒りの取り扱いアドバイザー・元中学校教師
いなっち先生こと稲田尚久です。
朝、娘を高校へ送って行った後のこと。
帰り道の交差点。
この交差点は、しょっちゅう高校生が信号無視して飛び込んでくるんです。
信号無視の自転車に乗った男子高校生に大声で怒鳴った
信号が青になって進もうとすると、突然目の前の横断歩道を自転車に乗った男子高校生が横切っていったのです。
僕も左右の確認したつもりでしたが、あっという間の出来事でビックリ!
「うわっ!危ねーなー!何じゃあいつ!」
と思い、その自転車の男子高校生の横を通り過ぎかけたとき
「おいっ!危なかろうがあー!」
と、助手席の窓を開けて大声で怒鳴りました。
これは、怒る必要があると思ったし、すぐに言うべきだと思ったので後悔していませんよ。
その高校生は、僕の顔をチラッと見ましたが、素知らぬ顔をしてそのまま高校の校門へ入っていきました。
その反応の仕方に、僕の怒りはさらにヒートアップ。
「腹立つー!ったく、何考えとんじゃ!」
と、一人でブツブツ。
怒ることはリクエストだが、怒りをぶつけたくなる
怒ることは、リクエスト。
何かを伝えたいから怒るわけですよね。
だから思い出したんです。
教師時代、学校へ怒鳴り込んできた人のことを。
急に職員室のドアを開けて
「なあ!ここの学校の生徒なんじゃけど、いっつも道を広がっていって、なんべん言うても言うこと聞かんのじゃ!ちゃんと指導せーや?!」
かなりイライラの剣幕。
ひとしきり、言いたいこと言われて帰っていかれました。
正直、うっとおしい気持ち。
こちらとしては、そんなこと言われても、学校でも自転車のマナーについては生徒に指導しているし、毎日登下校の様子を見に行けるわけじゃないんだから、そこまで言われてもできるわけないだろ?
そんな気持ちだったんですよね。
ところが、教師を退職して今回のような出来事があると
「まったく、少しは高校の先生も交差点の通行マナーの悪さを見てみろよ!」
って思ったし、高校へ言いたくもなったんです。
そうか、怒りをどこかへぶつけたくなるんだ。
だから、ぶつけるところがなかったあの人は、わざわざ学校まできてぶつけたんだ。
でもぶつけられた側は、素直に聞くよりも、嫌な気持ちのほうが強くなることのほうが多いわな。
立場が変われば、いろんなことに気が付きますね。
怒ることは悪くないが、その怒り方で上手く伝わっているのか?
もし高校の先生の立場に立てば
「毎日毎日、パワーありあまる高校生の相手をするこちらの身にもなってほしい」
と思うかもしれません。
怒ることは悪くない。
でも、その怒り方で上手く伝わっているか?
誰に向けて、どう伝えていくのか?
相手に伝わる怒り方もできるようにならなくては。
あらためて、アンガーマネジメント叱り方トレーナーとして、さらなる研鑽を積もうと心に誓ったのでした。
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